出版社内容情報
現代世界の大潮流をわかりやすく読みとく。
現代世界の大潮流はどうなっており、また、いかなる方向に向かうのか? 日本のとるべきスタンスは? などをわかりやすく説く。
9・11テロ以降、世界は「ポスト・ポスト冷戦時代」に突入した。本書は、この新時代の世界潮流の変化を、地政学の視点から展望しながら、日本の行くべき道を詳しく模索したものである。「ポスト・ポスト冷戦時代」の日本の立場を分析してゆくと、詰まるところ、衰退する米国と興隆する中国との大国の間で、いかに振舞うべきかという問題に突き当たる。この問題の先達であるハンチントンやブレジンスキーは、現代日本はその答えを出したがらないのではないかと見ているが、本書では、エネルギー問題や紛争問題、新興国、東アジア問題などの多角的な視点から、はっきりと答えを出している。世界潮流の変わり目にいるわれわれが、現代をいかなる目で捉え、考えるべきかを説き明かした、必読の一冊である。
●第1章 未知の危機
●第2章 世界潮流の変化を認識できるか
●第3章 東アジア経済圏の実像
●第4章 「BRICs」という概念
●第5章 資源が枯渇する
●第6章 石油がコモディティでなくなる日は来るか
●第7章 国際社会の地殻変動
●第8章 第4次世界大戦は勃発するか
●第9章 東アジア共同体
●第10章 日米同盟