出版社内容情報
ロスチャイルド、フォード、トヨタ……。富と名声を得たダイナスティの盛衰を分けるものとはなにか。稀代の歴史家が描く感動の人間模様。
ダイナスティ……。それは家族が何代にもわたり引継ぎ触れ合い、ビジネスという場に組込まれ交錯しそして築かれる。歴史家・経済学者として最高権威の著者による本書は、フォード、ロスチャイルド、トヨタ、プジョー…といった世界の伝説的13ファミリーをケーススタディとして取り上げる。そして豊富な逸話と鋭い洞察力で、巨大ファミリー企業つまりダイナスティの功罪、光と影に切り込んでいる。帯での堺屋氏の「ファミリー企業は多様な価値を創る知価社会ではますます増える」というコメントからしても、今後も世界経済を牽引していくファミリー企業の研究は進められるだろうし、本書はそうした点で大変価値ある書となるはずである。また世界的ベストセラー『The Wealth and Poverty of Nations:「強国」論<竹中平蔵 訳>』でみせたストーリーテラーとしての才能も存分に発揮、読者を飽きさせない内容に仕上げられている。
[第一部]銀行
●第一章 ベアリング家◎近代銀行の台頭
●第二章 ロスチャイルド家◎頑固、不屈、そして持続性
●第三章 モルガン家◎一族以外との協調
[第二部]自動車
●第四章 フォード家◎創業者の光と影
●第五章 アニェッリ家とフィアット◎ダイナスティと国家
●第六章 プジョー、ルノー、シトロエン◎フランスの自動車王朝
●第七章 トヨタ◎日本的ダイナスティ
[第三部]地の宝
●第八章 ロックフェラー家◎信仰と策謀と
●第九章 グッゲンハイム家◎地と空の財宝
●第十章 シュルンベルジェの物語◎頭脳と幸運とタイミングと
●第十一章 ウェンデル家◎戦いに翻弄されるダイナスティ
内容説明
ファミリー企業は経済の大半を占め、成長性も利益率も高い。多様な価値を創る知価社会ではますます増える。だが、“富が増えれば不和も深まる”実例も多い。
目次
第1部 銀行(ベアリング家 近代銀行の台頭;ロスチャイルド家 頑固、不屈、そして持続性;モルガン家 一族以外との協調)
第2部 自動車(フォード家 創業者の光と影;アニェッリ家とフィアット ダイナスティと国家;プジョー、ルノー、シトロエン フランスの自動車王朝 ほか)
第3部 地の宝(ロックフェラー家 信仰と策謀と;グッゲンハイム家 地と空の財宝;シュルンベルジェの物語 頭脳と幸運とタイミングと ほか)
著者等紹介
ランデス,デビッド・S.[ランデス,デビッドS.][Landes,David S.]
ニューヨーク生まれ。ハーバード大学名誉教授(経済学・歴史学)。20世紀最大の歴史家の一人として、また経済の現状と経済史に対する博識と透徹した洞察力で、学界・言論界で高い評価を得ている。主な著書に『Revolution in Time(間に合った革命)』(全米批評家賞NBCC)などがある
中谷和男[ナカタニカズオ]
東京外国語大学卒業後、NHK入局。海外特派員20年、アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長を最後に独立。著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。