出版社内容情報
史上最高益に踊るメガバンクに異議あり!! 巨大銀行の慢心が招く「恐ろしい未来」を予見し、銀行業が本来担うべき役割と使命を提示。
大銀行の合併によって、巨大銀行=メガバンクが誕生した。ところが、その「成果」が出そうもない、と著者は見る。現実に、顧客への無理な強要、コンピュータの不統一など、考えられないような不祥事が起きている。その一方で、不良債権処理によって「金融危機」が去ったとされるメガバンクは「史上最高益」をあげている。そこに陥穽はないだろうか。
▼顧客の大切な資産をどう運用するかは、本来的な銀行の重要な役目であり、それに基づく収益も重要であるが、銀行が今期の収益を挙げるためだけに力を注ぎ、無理を始めると問題が起きる。しかし現実に収益を前倒しで入手することが行われている。そうした収益構造が長続きするはずがなく、無理な収益を目指せば、体質を悪化させる。それよりも大きな問題であり危険なのが、顧客の信用を失うことである――。
▼巨大銀行の慢心が招く「恐ろしい未来」を予見するとともに、銀行業が本来担うべき役割と使命を緊急提言。
●第一章 行政に翻弄(ほんろう)される銀行
●第二章 銀行の本来的な役割とは
●第三章 いま銀行に求められること
●第四章 金余り時代の資金動向
●第五章 企業とともにある銀行
内容説明
史上最高益に踊るメガバンクに異議あり!!巨大銀行の慢心が招く「恐ろしい未来」を予見するとともに、銀行業が本来担うべき役割ならびに使命を緊急提言。
目次
第1章 行政に翻弄される銀行(山積する難問;不良債権処理を最優先した行政 ほか)
第2章 銀行の本来的な役割とは(銀行の基本的な機能;安全性と確実性の確保 ほか)
第3章 いま銀行に求められること(さらに進む国内産業の空洞化;先進国のたどった道 ほか)
第4章 金余り時代の資金動向(極端なモノ余り・金余り経済;低い投資意欲と低迷する資金需要 ほか)
第5章 企業とともにある銀行(経済を担うのは企業;景気の動きで変わる企業の資金繰り ほか)
著者等紹介
水谷研治[ミズタニケンジ]
1933年、名古屋市生まれ。1956年、名古屋大学経済学部卒業。同年、東海銀行入行。清水、秋葉原、八重洲、ニューヨークの各支店長、調査部長、専務取締役を歴任。1989年、名古屋大学で経済学博士号取得。1994年に東海総合研究所に転じ、代表取締役社長、同会長、理事長を歴任。1999年より中京大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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