出版社内容情報
『徒然草』で読む心豊かに軽やかに生きる知恵。
若い時には若いなりに、年が行けばその年なりに――生きる智慧が凝縮された『徒然草』にみる明るく心豊かで軽やかな人生の過ごし方。
吉田兼好の『徒然草』は不思議な魅力を持った書物である。鎌倉時代の終焉、建武の中興、足利幕府成立という「定めがたき時代」に生き、三十歳前後で華やかな宮廷生活から身を引き、世の中の「見者」として「つれづれなるままに」認めたこの書は、時代をこえて日本人に読み継がれてきた。若い時に読めば、職業人の心構えがよくわかる。その道の達人の秘訣も学べる。中高年になれば、ままならぬ人生の中で面白がって生きるためのヒントが山ほどある。そして、老人になれば、人生の結の部分のありようを色々教えてくれる……。読み直す度に、学ぶところがあり、新しい発見がある日本を代表する古典である。
▼本書は、エリートサラリーマンから四十代後半で突然の左遷を経験して経営評論家となった著者が、人生の時々にこの書を読み、生きる力を得てきた経験をおりまぜながら、改めて『徒然草』を読みとき、心豊かにおだやかに生きるヒントを提供する書籍である。
●プロローグ 世間と人生の間(はざま)を生きる
●第一章 人生さまざま、人それぞれ
●第二章 短所と長所
●第三章 一所懸命と活私奉公
●第四章 名人・達人に学ぶ その一
●第五章 名人・達人に学ぶ その二
●第六章 肩の力を抜く話
●第七章 笑いながら生きる
●第八章 良き友、悪しき友
●第九章 親友は本当に必要か
●第十章 贅沢と質素
●第十一章 「生き甲斐」から「生き方」へ
●第十二章 乱世に生きる
●第十三章 自然と人生のきずな
●エピローグ 兼好とよみがえる中世
●付録 『徒然草』で歩く京都・つまみ食い
内容説明
『徒然草』には、人生というものがしっかり描かれている。ある時は心の癒し、ある時は元気づける言葉、またある時は職業人の心構え、人生の指針として。
目次
世間と人生の間を生きる
人生さまざま、人それぞれ
短所と長所
一所懸命と活私奉公
名人・達人に学ぶ
肩の力を抜く話
笑いながら生きる
良き友、悪しき友
親友は本当に必要か
贅沢と質素
「生き甲斐」から「生き方」へ
乱世に生きる
自然と人生のきずな
兼好とよみがえる中世
著者等紹介
江坂彰[エサカアキラ]
1936年(昭和11年)、京都生まれ。京都大学文学部卒業。大手広告代理店の幹部社員を経て独立。作家兼経営評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。