出版社内容情報
全身がんで死亡した著者が遺した18篇の感動。
がんを全身に転移させ、著者は亡くなった。その著者が遺していった18篇の「ありがとう」が、カラーの挿絵とともに感動をくれる。
著者・絵門ゆう子は今年4月、がんを全身に転移させて亡くなった。49歳。本書は、彼女の遺作である。
▼NHKのアナウンサー（当時、池田裕子）からフリーとなり、キャスターや女優として活躍していた2000年に乳がんが発症し、そして全身に転移した。その後は、がんの治療を受けつつ、執筆や講演、朗読コンサートなどを精力的に行なっていた。
▼本の冒頭にこう書かれている。『私は今、毎朝起きるたびに「ああ、ありがたい」と思います。それは、「明日はないかもしれない」「こんなに辛く痛く苦しいのなら、明日がないほうがまだまし」と思った時期を経験したからです。（中略）「ありがとう」は「有難う」なのだとしみじみ思います。多くの人にとってただの朝が、私にとってはそれだけで嬉しくなる感謝の朝』。
▼本書には、彼女が私たちに遺していった18篇の「ありがとう」が、盲目のイラストレーター・エム ナマエ氏の素敵なカラーイラストとともに収録されている。
1．命をくれた言葉 2．頼られて、生かされて 3．心の中に「マル言葉」を 4．「ドタキャンあり」にありがとう！ 5．淳子ちゃん、ありがとう 6．小さな恋人 7．誕生日には、ありがとう！ 8．ありがとうの貼り絵を広げて 9．宝探し、始めましょう 10．一秒の時間差が幸せへの突破口 11．太陽のような「ありがとう」 12．ありがとうのお返しは波紋のように 13．目指すは十二単のお姫様 14．叱ってくれてありがとう 15．良心にありがとう 16．言葉なきものにありがとう 17．天使のまゆちゃん、ありがとう 18．「ありがとう」の架け橋をかけて
内容説明
今年４月に天国に旅立った著者が私たちに遺していった１８篇の「ありがとう」。
目次
命をくれた言葉
頼られて、生かされて
心の中に「マル言葉」を
「ドタキャンあり」にありがとう
淳子ちゃん、ありがとう
小さな恋人
誕生日には、ありがとう！
ありがとうの貼り絵を広げて
宝探し、始めましょう
一秒の時間差が幸せへの突破口
太陽のような「ありがとう」
ありがとうのお返しは波紋のように：目指すは十二単のお姫様
叱ってくれてありがとう
良心にありがとう
言葉なきものにありがとう
天使のまゆちゃん、ありがとう
「ありがとう」の架け橋をかけて
著者等紹介
絵門ゆう子［エモンユウコ］
１９５７年生まれ。’７９年津田塾大学国際関係学科卒業後、ＮＨＫアナウンサーに（当時、池田裕子）。『ＮＨＫニュースワイド』などを担当後フリーになり、キャスターや女優として活動する。２００１年、乳がんが全身転移、聖路加国際病院の医療チームによる心ある治療を受ける。２００３年『がんと一緒にゆっくりと』（新潮社）を出版。以降、執筆や講演活動、朗読コンサートなどを展開。また「おひるねうさぎ」プロジェクトを立ち上げ、がん患者の環境改善を目指し、心のサポートや情報の提供・検証などを精力的に行なった。４月３日に死去
エム ナマエ［エムナマエ］
１９４８年、東京に生まれる。１９７０年、慶應義塾大学法学部在学中よりイラストレーターとしてデビュー。子どもの本で活躍。１９８６年、失明と同時に人工透析導入。童話作家に転身。１９８９年、処女長編童話『ＵＦＯリンゴと宇宙ネコ』で第１８回児童文芸新人賞。１９９０年、全盲のイラストレーターとして復活。全国で展覧会。１９９２年、第１８回サンリオ美術賞。１９９８年、ニューヨーク個展で認められ、１８６１年創業の全米最大手の子供服メーカー、カーターズ社に、ジョン・レノンについで二人目の社外アーティストとして採用され、２０００年、幼児のための総合コレクションで北米大陸デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まこ
