出版社内容情報
1球団1オーナー制のままでは野球は滅びる!
プロ野球が衰退傾向にある最大の理由、変革の兆し、そして自ら実行しつつある抜本的改革案が明らかに! 野球を愛する人必読!
2004年に噴出したプロ野球再編問題は一応の決着を迎えたかに見えるが、問題の根はそっくりそのまま残っている。プロ野球をダメにするもっとも根本的な原因は、球界の構造の歪みである。スター選手のメジャーへの流出、ジャイアンツへの過度の依存などは表面的な問題にすぎない。しかし一方で、四国アイランドリーグの誕生、さまざまなクラブチームの設立など、改革の芽とも言うべき底辺の動きも起こっている。これらの動きについてふれつつ、著者は経営者側の視点から球界改革案を提案する。それはプロ野球チームを一気にいまの4倍にするというものである。一見荒唐無稽のようだが、参議院議員やアメリカ独立リーグの副コミッショナーなどの経験に基づいた非常に現実的なプランなのだ。さらに巻末資料として、球団損益計算書(3年目までの参考例)も掲載。球界有数の実行力を発揮する著者は、いま本気でプロ野球に革命を起こそうとしている。
●第一章 日本の野球の最大の問題
●第二章 致命的構造を守り続ける人たち
●第三章 この構造はいかにして生まれたのか
●第四章 プロ野球革命
●第五章 日本人が知らないアメリカ野球
内容説明
「二軍はムダ」「16チームでは少なすぎる」球界のあるべき明日を訴える渾身の書。
目次
第1章 日本の野球の最大の問題(十六対三百;村上ファンドが球界改革のヒント ほか)
第2章 致命的構造を守り続ける人たち(コミッショナー権限ってなに;根来さん、もっと頑張ってくれ! ほか)
第3章 この構造はいかにして生まれたのか(アメリカ人はノンプロが理解できない;野球界の歪みの原因は戦後復興 ほか)
第4章 プロ野球革命(二軍を切り離せ;石毛が苦戦するのは当然 ほか)
第5章 日本人が知らないアメリカ野球(アメリカのボールパーク;三ヵ月で百試合! ほか)
著者等紹介
江本孟紀[エモトタケノリ]
1947年、高知県生まれ。高知商高、法政大、熊谷組を経て東映フライヤーズに入団。その後南海ホークス、阪神タイガースで活躍し、現役通算成績は113勝126敗19S。引退後に刊行した著書『プロ野球を10倍楽しく見る方法』が大ベストセラーとなる。1992年から2004年まで参議院議員をつとめる。現在はプロ野球解説者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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