出版社内容情報
クトゥルフ神話の始祖、ラヴクラフトが遺した小説をコミカライズしていくシリーズの最新刊。本作では、長編怪奇ミステリを漫画化!
内容説明
プロヴィデンスの富家に生まれ育った青年チャールズ・デクスター・ウォードは、生来の懐古趣味から、五代前の先祖にあたるジョゼフ・カーウインが遺した文書を発見、その虜となる。所在不明な先祖の墓を熱心に探索し、隠秘学研究に打ちこむ姿は、日に日に狂熱の度を増していった。次第に浮かび上がる、カーウィンの奇怪な人物像。やがてウォードの挙動はカーウィンを髣髴させるようになり…!巻末には東雅夫氏の重厚解説を掲載。
著者等紹介
ラヴクラフト,ハワード・フィリップス[ラヴクラフト,ハワードフィリップス]
1890‐1937。米国の怪奇小説作家。幼少期から大の読書家で、愛読していた先達たちの作品から多くのヒントやインスピレーションを得て、独自の神話世界を造りあげた。やがて、その世界を共有したいと願う同輩・後輩作家たちの参入によって稀有なる発展を遂げ、「クトゥルフ神話」もしくは「クトゥルー神話」と呼ばれるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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眠る山猫屋
14
言わずと知れたラブクラフト作品のコミカライズ。まぁ、ヘタウマというか、独特の絵柄がなかなか良い雰囲気を醸し出している。抑えた描写がより一層不気味です。事件を解決する博士までもが、不気味に見えちゃうのはご愛嬌。2016/11/03
流之助
12
長編作品。画風(漫画の)もそうなのだが、からくりサーカスやジョジョの奇妙な冒険(第1部)にも繋がる系譜なのかもしれない。不老不死にまつわる禍々しい秘密。ゴシックホラーの香りのする作品。2020/05/10
MIEKKO
3
クトゥルフに肌があうかあわないか試してみたくて、読んでみました。ゴシックホラーとSFが混ざり合った不思議な世界…。入り込んでしまったから、相性は悪くないはず??他の「神話」とは一味違う作風だそうだから、もう1冊読んでみようかな。2012/03/24
fukafkacraft
2
朦朧とした文体の原作をわかりやすくコミカライズ。ありがたい補完。
可淡
2
あとがきで、作者ラブクラフトという方がどういう人なのかふれられている。自分の世界を持っていた人のようで、時代を超えて・地域を超えて、繰り返し取り上げられるというのは、すごいなと思う。2016/12/29