出版社内容情報
子供たちに本当の国語力を習得させたい――。家庭学習における格好の教材であるばかりか、大人が読んでも教養が身につくこと請け合い。
国際社会のなかで日本の存在感が低迷を続けているのは、指導者の多くが役職にふさわしい指導力を発揮していないからであり、さらに遡れば、指導者の層を厚くするための教育が長年にわたって疎かにされてきたことに起因するのではないか。戦後の平等志向によって異端視されてきた英才教育を再興する糸口を、どこに求めればよいのか。そうした問いに対する両編者の答えは、「鍵は小学校の国語教育にあり」である。
▼日本人の心を豊かに表現する短歌・俳句。格調が高く、躍動感に満ちた文語文。魂が震える物語の数々……。平成の国語改革の一助となることを願い、「敷島の大和心を」「久方の光のどけき」「奥の細道」「古池や」「千曲川旅情の歌」「祇園精舎」「春はあけぼの」「青の洞門」「八岐大蛇」「テセウスの冒険」「乃木将軍とステッセル将軍」「学びて時に」「五観文」「山上の垂訓」等々、子供も大人もこれだけは読んでおきたいという教材を厳選して収録。
[一年]
●今日から一年生
●青い海
●春が来た
●さくら
●見わたせば柳桜を
●鯉のぼり
●ハンタカ
●良寛さん
●浦島太郎
●故郷
●学びて時に(『論語』)
●修身斉家(『大学』)
●やれ打つな
●うれしいひなまつり
●あおうえおの歌
●朝に辞す(早発白帝城)
[二年]
●八岐大蛇(日本神話)
●祇園精舎(『平家物語』)
●海
●天の時は(『孟子』)
●小さなネジ
●春眠暁を覚えず
●久方の光のどけき
●古池や
●嵐の中の灯台
●身体髪膚、これを父母に受く
●五観文
●山上の垂訓
[三年]
●春の小川
●此れを之、大丈夫と謂ふ
●乃木大将とステッセル将軍
●山鳥のほろほろと鳴く
●野中兼山の遠慮(『先哲叢談』)
●日本武尊の東征(日本神話)
●菜の花や
●ゼイムスとロベルトの話
●いまは昔(『竹取物語』)
●春はあけぼの(『枕草子』)
●白髪三千丈
●紅葉
●大塔の宮の危難(『太平記』)
[四年]
●春のやよい
●ファーブル昆虫記
●サリバン先生との出会い
●青の洞門
●古きを温ねて
●ゆく河の流れは(『方丈記』)
●あばれ川をおさめる
[五年]
●松阪の一夜
●奥の細道
●ヨセフの夢解き
●落葉松
●矛盾(『韓非子』)
●聖徳太子の偉業
●筆供養と供養針
●鼠の話
●壇の浦(琵琶)
●万物に神宿る日本
[六年]
●法隆寺を支えた木
●テセウスの冒険
●生きとし生けるもの(『古今和歌集仮名序』)
●女性教育に生涯を捧げた津田梅子
●千曲川旅情の歌
●ほのぼのと明石の浦の
●五月雨の
●遠祖
●仰げば尊し
内容説明
日本人の心を豊かに表現する短歌・俳句。格調が高く、躍動感に満ちた文語文。魂が震える物語の数々…。
目次
一年(今日から一年生;青い海 ほか)
二年(唱歌・花;八岐大蛇(日本神話) ほか)
三年(唱歌・春の小川;漢文・此れを之、大丈夫と謂ふ(『孟子』) ほか)
四年(歌謡・春のやよひ;ファーブル昆虫記 ほか)
五年(松阪の一夜;和歌六首 ほか)
六年(法隆寺を支えた木;テセウスの冒険 ほか)
著者等紹介
石井公一郎[イシイコウイチロウ]
1923年(大正12年)東京市(当時)生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、ブリヂストンタイヤ(株)入社。同社取締役、専務、ブリヂストンサイクル(株)代表取締役会長を経て、臨時教育審議会専門委員、東京都教育委員を勤める。現在、教科書改善協議会会長、日本会議副会長
萩野貞樹[ハギノサダキ]
昭和14年秋田県生まれ。一橋大学卒業。元産能大学教授(国語学)。昭和45年、「辻村敏樹氏の敬語説への疑問」で「月刊文法賞」を受賞。同46年、「“人間教育”論をめぐって」で「自由新人賞」受賞。国語学論文、和歌論、神話論、日本語系統論など論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wisteria
カステイラ