出版社内容情報
異なる岸辺から異国アメリカに渡った人々の群れ，その夢と苦闘の跡．アジア系移民のつぶやきと叫びから織りなされた約150年間の物語は，現代アメリカを理解する上で必須の文献であり，抜群の面白さで読者を誘う．
内容説明
異なる岸辺から異国アメリカに渡った人々の群れ、その夢と苦闘の跡。アジア系移民のつぶやきと叫びから織りなされた約１５０年間の物語は、「もう一つのアメリカ現代史」であり、同時に今、熱い注目を集めるアジア系住民の全体像を照らし出し、彼らを通して米国を映し出す最良の書である。原書は全米で大反響、待望の翻訳。
目次
異なる海岸から―歴史を語り継ぐ
大いなる野望―第一波出稼ぎ移民
カリフォルニア渡り鳥―１９世紀アメリカの中国人
陽昇るプランテーション―ハワイ
排日のなかで―日本人の定住
チャイナタウン―中国系アメリカ人の都市化
米国版「抗日戦」を闘う―朝鮮人移民の軌跡
リトル・ブラウン・ブラザー―フィリピン人の心
第二次世界大戦―民主主義と人種
第二派「異国の民」―多様化するアメリカ
沈黙を破って―ルーツへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みいしゃ
1
アジア系アメリカ人史の古典的な名著。 原著と比較すると、各所で省略されている部分や一次史料の引用がカットされている部分などがあるが、この一冊で十分な気はする。 というか、訳本なのにとても日本語が平易で読みやすいので、まずはこっちから読んで原著に挑戦するといいかもしれません。 著者自身が日系アメリカ人の三世であることもあり、当事者意識が強いのでその分、感情的にスルスルと読める感じがします。 研究書として読むときはその読みやすさを少し気にした方がいいかもしれませんが。
