出版社内容情報
国民の安全と繁栄を守るため靖国問題をどう考えるか。米国のイラク攻撃から北朝鮮の核武装、中国の反日暴動に至る激動の時代を読む。
内容説明
靖国問題で中国に譲歩してはいけない。将来的に日本経済が受ける損害、日本人の安全と繁栄に残す禍根、東アジアの平和に及ぼす影響に計り知れないものがあるからだ。そのことは、台湾の戦略的地位を考えてみればわかる。楽観論をとって国益を損なっては何にもならない―。二〇〇三年春の米国によるイラク攻撃に始まり、小泉総理の第二次訪朝、台湾の陳水扁再選、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日暴動、靖国問題に至る激動の時代を、国際情勢分析・情報判断の第一人者が長期的視点から読み解く。
目次
第1章 アジアの安全保障(中国‐靖国;台湾総統選;朝鮮半島危機;歴史教科書問題)
第2章 アメリカ、イラクと民主主義(イラク占領;苦境に立つアメリカ)
第3章 日本国の長期戦略(日本の国益を最大にするためには;揺るぎなき日米同盟)
著者等紹介
岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。1984年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使を務め、1988年より駐タイ大使。1992年退官。博報堂特別顧問を経て、NPO法人岡崎研究所所長。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイストクラブ賞)、『国家と情報』(文芸春秋、サントリー学芸賞)など多数
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