PHP新書<br> 国家戦略からみた靖国問題―日本外交の正念場

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国家戦略からみた靖国問題―日本外交の正念場

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569644516
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

国民の安全と繁栄を守るため靖国問題をどう考えるか。米国のイラク攻撃から北朝鮮の核武装、中国の反日暴動に至る激動の時代を読む。

内容説明

靖国問題で中国に譲歩してはいけない。将来的に日本経済が受ける損害、日本人の安全と繁栄に残す禍根、東アジアの平和に及ぼす影響に計り知れないものがあるからだ。そのことは、台湾の戦略的地位を考えてみればわかる。楽観論をとって国益を損なっては何にもならない―。二〇〇三年春の米国によるイラク攻撃に始まり、小泉総理の第二次訪朝、台湾の陳水扁再選、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日暴動、靖国問題に至る激動の時代を、国際情勢分析・情報判断の第一人者が長期的視点から読み解く。

目次

第1章 アジアの安全保障(中国‐靖国;台湾総統選;朝鮮半島危機;歴史教科書問題)
第2章 アメリカ、イラクと民主主義(イラク占領;苦境に立つアメリカ)
第3章 日本国の長期戦略(日本の国益を最大にするためには;揺るぎなき日米同盟)

著者等紹介

岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。1984年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使を務め、1988年より駐タイ大使。1992年退官。博報堂特別顧問を経て、NPO法人岡崎研究所所長。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイストクラブ賞)、『国家と情報』(文芸春秋、サントリー学芸賞)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

18
10年ほど前に書かれた外交や国際関係の短文(コラム的な物)を集めたもの。外交官としてかなり世に知られた岡崎氏であるが、台湾の現状は氏の予測とズレている。一国の未来を予測するのさえ難しいのに、様々な外交要因を考慮し予見し発言していく事は、よほどの覚悟と研究が必要であろう。専門分野も必要であろうが、ジェネラリストであり長期的視野で達見できる人間が必要。2015/11/10

脳疣沼

2
著者は熱烈な日米同盟支持者であり、イラク戦争でもなんでも、日本がアメリカに協力するのは、同盟を維持するために当然のことだとあけすけに書かれている。これが恐いところで、アメリカの戦争への巻き込まれ論から、安保法案ではあれだけの反対運動が起きるのであり、著者が暗に仄めかすような、たとえ間違った戦争でも協力しとけば、日米同盟が強化され、それがアジアの安定につながる、という非道徳な論理は通用しないのだ。確かにイラク戦争に協力したからといって、日本にたいしてダメージがあったわけではないが、それでは利己的すぎる。2015/10/28

結城あすか

1
個々の記事は新聞のコラム程度の分量だから、結局のところ取りまとめのない短い記事が寄り集まってるだけで、タイトルにある靖国問題もそれらのごく一部で触れられてるだけに過ぎないにょ。こういうのは時事的な文章がほとんどだから、何年も後になってから読んでも面白さに欠けるのは確かだけど……書名が書名なんだから、もうちょっと長期的な展望に立った大説を書いていてほしかったところにょ。2010/05/29

rfujimura

0
著者とタイトルの組み合わせに期待したが残念。一方、サブタイトルにある「正念場」当時の立ち位置には明確なメッセージ性がある。当時があっての今を考えるきっかけになるかも。2012/03/04

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