出版社内容情報
おそろしい夢になやむ姫をすくおうと、王様は旅に出て、荒野でふしぎな小人に出会います。色鮮やかでファンタスティックな物語絵本。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
102
眠ることが大切な仕事のまどろみ国のすやすや姫が眠れなくなりました。怖い夢をみるからです。かわいそうに、姫はだんだん元気をなくしていきます。手を尽くしても解決策が見つからず、王様は自ら姫を助ける方法を探す旅に出ます……。ミヒャエル・エンデの物語もさることながら、アンネゲルト・ブックスフーバーさんの絵が素晴らしい。カラフルだけど落ち着いた色調で、可愛いけれど毒もある。とても好みです。1981年11月初版。2015/11/06
優希
96
寝る前に読むのにしっくりくる絵本だと思います。怖い夢を見るのは誰だって嫌です。正直、眠いけれど寝るのが怖くなることがありますが、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるのがこの絵本。ゆめくい小人が来てくれるように呪文を覚えておかなきゃね。2015/11/06
とよぽん
59
図書館で出会った。ミヒャエル・エンデの絵本とあらば、読まねばと手に取る。面白かった。さすがエンデ。発想が素晴らしい。そして、絵も物語世界にぴったりの雰囲気だった。夏休みに学童で読み聞かせしたい。2023/07/17
ほのぼの
54
『モモ』の著者ミヒャエル・エンデの絵本。絵はドイツの画家フックスフーバー。彼女の描いた美しく幻想的な絵が物語にとてもよく似合っている。【まどろみ国】は眠ることが一番大事な国。(あ〜そんな国に生まれたかったw)ところが、その国のお姫様は「怖い夢を見るのが嫌」で眠ろうとしません。そこで現れたのが【ゆめくい小人】嫌な夢を食べてくれる小人なのです。かつて夢を怖がる息子に読み聞かせたのですが「この小人が怖い〜」と言われちゃいました。小人の絵。ホント怖いんです。(笑)2025/05/07
とよぽん
53
学童保育の3・4年生に読み聞かせをした。ミヒャエル・エンデが作ったお話、と言ってもわかる子はいなかったが、「モモ」の作者だと言ったら、何人か知っていた。小人が登場したところから、子どもたちは身体を乗り出して聞いていた。異界のもの、しかも善人?を登場させる面白い展開だった。2023/08/22