出版社内容情報
老前、老後などという区別は人生にはない。
「老前」という言葉は聞いたことがない。つまり、その反対の「老後」という考え方も幻想にすぎない。老け込まない人生のあり方を示唆。
超高齢化社会の到来を間近に控えて、「老後」論議、「老後」ビジネスが花盛りである。そこでは、さまざまな事例に基づきながら、数多の“良き老後”が紹介されている。微笑をたたえた老夫婦の写真とともに……。しかし、それは本当だろうか? そもそも“老後”という時間があって、それにはそれなりの生き方があるなんて前提は、いかにもうそ臭くないか? “老前”という言葉を聞いたことがあるだろうか? “老後”とはいつからそうなのか?……。このようなことを積み上げてゆくと、“老後”とは、社会が作った壮大なイリュージョン(幻想)であることがわかる。ようするに、“老後”という名の時間なんて、人生にはもとから無いのだ。本書では、そのような考えの下、より成熟した大人としての楽しいシニアライフを提案する。気が重くなる“老後論議”から犠牲者を解放する、救いの書。
●老いて緊張高まる
●無力になったら
●組織人間をやめると
●研究を怠らない
●人生コンサルタント
●老骨に鞭打つ
●現代の姥捨山
●有終の美とは
内容説明
人生にはゴールがない。どこまでも緊張と努力の連続である。年を取るに従って、それまで身につけた英知を駆使して、より優雅な生き方を心掛けてみる。自分なりに築き上げてきた「知の世界」と「情の世界」をバランスよく生かす道を歩むのである。ただ、年齢とともに頑固になっていく傾向がありうるので、フレキシブルな考え方をしてみる。「しなやかに」を心掛けるのである。
目次
老いて緊張高まる
無力になったら
組織人間をやめると
研究を怠らない
人生コンサルタント
老骨に鞭打つ
現代の姥捨山
有終の美とは
積極的に年を取る
自分のイメージを保つ〔ほか〕
著者等紹介
山崎武也[ヤマサキタケヤ]
昭和10年、広島生まれ。昭和34年、東京大学法学部卒業。ビジネスコンサルタント。株式会社インタナショナル・アイ社長として国際関連業務に幅広く携わる一方、著作にも本格的に取り組み、同時に茶道裏千家などの文化面でも活躍している
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