出版社内容情報
新史料から浮かび上がる新たな人物像とは。
諸国遊学、下田での黒船密航未遂、松下村塾での教育……国際情勢と独自の構想に基づいて行動した人物像が新史料から浮かび上がる。
幕末、世界の現実を知るべく、ペリーの黒船で密航を企てた吉田松陰。その生涯は、諸国を旅し、議論を交わし見聞を広める実践の学問で貫かれた。本書は、海外事情をいち早くつかんでいた松陰の飛耳長目(ひじちょうもく)ぶりを新史料から明かし、その実学精神に肉薄する。
▼さらに、高杉晋作ら門下生に「情熱を注ぎ、すぐ実行せよ」と、愛情をもって説き続けた松下村塾・獄中での教育を、史料から丹念に検証。
▼新時代を拓く人材をいかにして育てたのか。世界の情勢を踏まえ、確かな国家観に立った若き教育者の姿を描いた渾身の書。
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[主な内容]「燕都流言録」に見る松陰の飛耳長目/新事実! 松陰はペリーの遠征記を読んでいた/いかにして危機を打開するか/松陰を鍛え上げた兵学者/長州藩の藩風/藩校明倫館/実家・杉家の家風/東北遊歴の旅/九州への旅/実学を訴えた獄中日記/獄中での読書と講義/松下村塾
●第1部 松陰、世界に挑む
●第2部 実学の人は、いかにして生まれたか
●第3部 受け継がれる大和魂
内容説明
幕末、世界の現実を知るべく、ペリーの黒船で密航を企てた吉田松陰。その生涯は、諸国を旅し、議論を交わし見聞を広める実践の学問で貫かれた。本書は、海外事情をいち早くつかんでいた松陰の飛耳長目ぶりを新史料から明かし、その実学精神に肉薄する。さらに、高杉晋作ら門下生に「情熱を注ぎ、すぐ実行せよ」と、愛情をもって説き続けた松下村塾・獄中での教育を、史料から丹念に検証。新時代を拓く人材をいかにして育てたのか。世界の情勢を踏まえ、確かな国家観に立った若き教育者の姿を描いた渾身の書。
目次
第1部 松陰、世界に挑む(「燕都流言録」に見る松陰の飛耳長目;新事実!松陰はペリーの遠征記を読んでいた;いかにして危機を打開するか)
第2部 実学の人は、いかにして生まれたか(松陰を鍛え上げた兵学者;長州藩の藩風;藩校明倫館;実家・杉家の家風;東北遊歴の旅;九州への旅)
第3部 受け継がれる大和魂(実学を訴えた獄中日記;獄中での読書と講義;松下村塾)
著者等紹介
木村幸比古[キムラサチヒコ]
1948年、京都市生まれ。国学院大学文学部卒(近世思想史)。霊山歴史館学芸課長、岩倉具視対岳文庫長。幕末維新史に関する評論を多数執筆。1991年、維新史の研究と博物館活動で文部大臣表彰、2001年、生涯学習推進で京都市教育功労者表彰を受ける
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