• ポイントキャンペーン

風の陣 天命篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569639727
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

道鏡の魔の手が、陸奥の平和をおびやかす!

女帝を思うままに操る怪僧・道鏡。その恐るべき野望を打ち砕かんと立ち上がる蝦夷たち。道鏡の魔の手は……。歴史巨編、待望の第三巻。

『炎立つ』『火怨』に続く著者懇親の歴史巨編『風の陣』の「立志篇」「大望篇」に続く第3巻目。

▼恵美押勝(藤原仲麻呂)が討伐されてから一年近くが過ぎた。時は天平神護元年(七六五)。新たなる権力者・弓削道鏡の専横に危機感を募らせた嶋足と天鈴は、「打倒道鏡」の決意を新たにする。嶋足にとって道鏡は、愛する益女を罠に嵌め、命を奪った憎き男でもあるのだ。

▼しかし彼らの思いとは裏腹に、道鏡と孝謙女帝の蜜月関係は続き、道鏡の権勢は揺ぎないものになっていった。宝の山である陸奥に道鏡の魔の手が伸びる――嶋足らは、道鏡の息の根を止める策を講ずべく立ち上がった。そんな折、耳を疑う託宣が…。

▼平城の都、そして陸奥を舞台に、動乱の兆しを感じ取った蝦夷たちの戦いが幕を開ける。しかし陸奥の蝦夷たちは一枚岩とはいかない。まとめ役は伊治鮮麻呂のみだが、鮮麻呂はまだ若かった。愛する陸奥を守るため、嶋足と天鈴はどんな策に出るのか…。

●炸風 
●氷風 
●凶風 
●狂い風 
●戻り風 
●都風 
●下風 
●風評 
●風と岩 
●黒風 
●風と雲 
●冷え風 
●瑞風 
●猛き風 
●追手風 
●風触 
●風舞い 
●風立ち

内容説明

恵美押勝、つまり藤原仲麻呂が討伐されて一年近く―。淳仁帝が廃され、孝謙上皇が返り咲き、内裏は落ち着きを取り戻していた。背後で政治を操るのは、弓削道鏡。蝦夷たちの前に立ちはだかる新たなる権力者に、牡鹿嶋足、そして物部天鈴らは…。「立志篇」「大望篇」に続く歴史巨篇待望の第三巻。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

27
三は、日本古代史のなかでの有数なヒール・道鏡の躍進とそれを阻止しようとする蝦夷の嶋足や天鈴の対決を中心に展開。もうちょっと道鏡自身の胸のうちや葛藤も描いてもらいたい希望もあるのだが、頁をすすめる手が止まらない面白さ。嶋足と弟・三山との行き違いも気になりながら四巻へ。2020/07/08

Nak34

20
これは、エンターテイメント。道鏡であろうが、誰であろうが、蝦夷を中心に考えて欲しかった。自噴や自怨による策略、謀略は内裏連中に任せればいい。彼等のやることじゃない。これは、残念。益女が、早々に・・・も、残念。しゃー、次や。2012/12/13

コリディ

7
5点。伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の乱、3/5冊目。蝦夷のためと言いながら、都での陰謀の話で、史実に忠実に書きすぎているためか、くどい。心躍らない。史実でも、カットしたり、加工したら良いのに。(ワクワクが消えていく。2/5の天命編と全く同じ感想)2022/02/16

読書国の仮住まい

3
シリーズ三冊目。 恵美押勝は征伐されたが淳仁天皇を廃した孝謙天皇が道鏡を寵愛。 天皇に並ぶ法王という地位を思い立ち、その座に就ける。 そして天皇となる野望を発露させる。 天皇にはその血筋を引くもの以外継ぐべきではないという、宇佐八幡宮託宣事件までが描かれる。 伴侶になる可能性があった益女を、やむを得ない事情とはいえ自らの手で介錯する決断を下す。 『炸風』『氷風』『凶風』『狂い風』『戻り風』『都風』『下風』『風評』『風と岩』『黒風』『風と雲』『冷え風』『瑞風』『猛き風』『追手風』『風蝕』『風舞い』『風立ち』2022/01/01

ひるねこ

1
★★★★ 歴史の教科書や参考書なら行間に当たる部分だけど、生き生きと書かれていて面白い。 1,2巻の繰り返しに見えるけど、実際歴史が同じことを繰り返してるのがよく分かる。 出来たら嶋足がいない間の陸奥のことや、敵方視点、藤原勢視点もあるともっと楽しそう。全部主人公サイドの視点でストーリーが進むので史実とはいえ繰り返しがくどくなるのかも。 今でも十分長いから他視点入れたら倍になっちゃうか。2012/10/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/124005
  • ご注意事項