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日本の目覚め

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569639291
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C0030

出版社内容情報

百年前の名著が現代に蘇る!日本人必読の書。

日本の心を『茶の本』で紹介した著者が、1904年に日本の歴史・精神を紹介するために発刊した同書の現代訳。日本人必読の書である。

『茶の本』とともに岡倉天心の代表作として有名な本書。日露戦争もたけなわの1904年にニューヨークで発刊された同書は、日本の心を英文で紹介した『茶の本』と同様に、日本の文化、歴史、精神生活を広く紹介した英文著書である。

▼アメリカ、当時同盟関係を結んでいたイギリスに、日本の立場をアピールする目的で書かれた本書は、日本の歴史を通覧し、とくに維新前後の非常時局を回想していく。その日本人の使命と誇りを啓蒙する内容から、これから世界の一等国を目指そうとする自信が伝わってくる内容である。

▼刊行されるや評判となり、アメリカの知識人の間で広く知られるようになった本書は、発刊百年の今日、改めて日本人とはなにかを問い直すのにふさわしい一冊といえる。

▼『茶の本』の著者が、日露戦争という未曾有の国難に際し、欧米に「平和国家・日本」の歴史と思想を紹介した名著。百年の時を経て、いま甦る日本人必読の書である。   

●第1章 アジアの夜 
●第2章 繭のなか 
●第3章 仏教と儒教 
●第4章 内からの声 
●第5章 白禍 
●第6章 幕閣と大奥 
●第7章 過渡期 
●第8章 維新と改革 
●第9章 再生 
●第10章 日本と平和 

内容説明

『茶の本』の著者が、日露戦争という未曽有の国難に際し、欧米に「平和国家・日本」の歴史と思想を紹介した名著。百年の時を経て、いま甦る日本人必読の書。

目次

第1章 アジアの夜
第2章 繭のなか
第3章 仏教と儒教
第4章 内からの声
第5章 白禍
第6章 幕閣と大奥
第7章 過渡期
第8章 維新と改革
第9章 再生
第10章 日本と平和
解説 先駆者、岡倉天心

著者等紹介

岡倉天心[オカクラテンシン]
1863年、横浜生まれ。本名岡倉覚三。貿易商を父に持ち、幼いころから英語に慣れていた。東京帝国大学卒業後、同大学講師であったアーネスト・フェノロサ(Ernest Fenollosa)の助手となり、美術品収集を手伝う。1890年、東京美術学校第2代校長。1910年、ボストン美術館中国・日本美術部長。美術家、美術評論家、美術教育者として活躍し、横山大観らを育てたことでも知られる。1913年没

入交雅道[イリマジリマサミチ]
1937年、東京都生まれ。吉田茂元首相の長女、麻生和子氏の厚誼をえて、麻生太郎氏をはじめ、政界、財界、学界の著名人との出会いが始まる。とくに白洲次郎氏から薫陶を受けるとともに、実父直重氏と懇意であった横山大観氏から岡倉天心氏を学ぶ。現在、入交建築研究所代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

92
近代日本美術の発展に尽くした岡倉天心。師フェノロサと共に彼の名は教科書にも載り広く知られているが、その思想についてはよく知らなかった。当時、日本は日清戦争の後、さらに大国ロシアと干戈を交えるという新生国家存亡の危機を迎えていた。本書は元文部官僚の天心が「アジアの文明と日本の文化」を欧米に伝えようと著した四部作『東洋の理想』『日本の目覚め』『東洋の目覚め』『茶の本』のひとつ。英語で書かれ米国で出版された後、日本に翻訳・紹介された。日本の立場を訴える目的で記され、刊行されるや米国の知識人の間で評判となった。2020/08/26

Miyoshi Hirotaka

16
開国以来の変化は苦難の年月。欧米列強による植民地化は回避されたが、不平等条約が残った。撤回させるためには、当時世界最強といわれた清や露との戦争を経て軍事力を誇示し、国際信義を守る能力を立証する必要があった。このため、わが国の興隆を江戸期からの潜在力と東洋文明の発揚と描いたのが本書。現代的なのは外国人犯罪が経済問題よりストレスだったこと。また、わが国の国力伸長は黄禍、逆に白禍に等しい三国干渉は国際社会が黙認したことが戦役への背中を押した。歴史は繰り返さないが韻を踏む。過去の賢人の洞察には学ぶべきものが多い。2025/02/09

壱萬参仟縁

12
進歩とは何のためにあるのか? 時代遅れの東洋(78頁)。今では、文明の終着駅が原発事故となっていて、なおも、汚染が続いて生きた心地がしない。東洋の自然との共生に自信をもっていた方が西洋文明に毒されていなかったのではないかもしれない。国家最高責任者による、原発輸出などに目覚めてはいけない。未来への責任に目覚めてほしい。東洋哲学は物事の本質をみること(140頁)。であればなおさらのこと、本質は人間の安全保障からして放射能輸出はだめだ。核を放射能に置き換えれば、条約違反ではないか。アジアは一つ。世界は一つ。2013/06/21

Uzundk

5
原著は1904年に英文で発表されたもの。外に対して無関心を良しとした徳川時代の夜の帳から、迫りくる西洋に対する危機感に対して目覚める時を詩的に描く。西洋が東洋に対して理解が不十分であることへの不満や、日本が開国したのは西洋の啓蒙のおかげだと考える傲慢への批判が見える。もう一つは西洋へ対立するためにアジアという括りとその中核としての日本を描き出したことは注目すべきところ。個人的には幕府制度から明治維新までの流れが、思想、人物、権力集団を明らかにして描かれていたところがわかりやすくて良かった。2015/05/20

Hiroki Hatano

4
徳川の閉鎖的時代から、如何に日本が西洋文化と対峙して王政復古に至ったかを、岡倉天心独自の視点で語る。「茶の本」の洞察力も素晴らしかったが、「日本の目覚め」の切り口も秀逸。日本人のアイデンティティーを再確認する上で、今だからこそ日本人が読むべき一冊と感じた。2015/07/25

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