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新選組証言録―『史談会速記録』が語る真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 291p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569637181
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

維新生存者の談話から新選組の実像に迫る。

近藤勇の人となりは? 沖田総司の剣の実力とは? 幕末維新生存者たちの談話をまとめた貴重な資料から新選組の実像が浮かび上がる。

「近藤は実にえらい人物でありましたが…はなはだ恐怖の姿でありました」「沖田総司、これがまあ勇の一弟子で、(剣を)なかなかよくつかいました」――新選組を語る上で欠かせないこれらの談話は、維新まで生き残った勤王の浪士や元隊士らの証言集『史談会速記録(しだんかいそっきろく)』に拠るものである。そこには、新選組に決闘を挑んだ者、近藤勇の命を奪い損ねた者、戊辰戦争に従軍した者たちの鮮烈な記憶が刻み込まれている。彼らが見た隊士たちの実像とは? 新選組研究の第一人者が、同時代人の目線から幕末動乱の真相を読み解く。

▼主な内容、
[上洛立志篇]同郷人が語る清河八郎の暗躍/新選組の士道にふれた会津藩士/力士が見た近藤勇の素顔 
[分裂決闘篇]新選組で一番強かったのは誰か/最後までだまし続けた斎藤一/近藤勇の正体を暴いた男 
[北征奮闘篇]兵糧方が出会った土方歳三/横浜の病院にやってきた近藤勇/大陸に渡り馬賊となったあの隊士

●上洛立志篇 
●分裂決闘篇 
●北征奮闘篇 

内容説明

「近藤は実にえらい人物でありましたが…はなはだ恐怖の姿でありました」「沖田総司、これがまあ勇の一弟子で、(剣を)をなかなかよく遣いました」―新選組を語る上で欠かせないこれらの談話は、維新まで生き残った勤王浪士や元隊士らの証言集『史談会速記録』に拠るものである。そこには、新選組に決闘を挑んだ者、近藤勇の命を奪い損ねた者、戊辰戦争に従軍した者たちの鮮烈な記憶が刻み込まれている。彼らが見た隊士の実像とは?新選組研究の第一人者が、同時代人の目線から幕末動乱の真相を読み解く。

目次

上洛立志篇(石坂周造―新選組誕生のきっかけを作った浪士;中村維隆―近藤勇に対する辛辣な評価;俣野時中―同郷人が語る清河八郎の暗躍 ほか)
分裂決闘篇(秦林親―新選組から独立した御陵衛士;秦林親―油小路の決闘から戊辰戦争へ;阿部隆明―新選組で一番強かったのは誰か ほか)
北征奮闘篇(坂本柳佐―兵糧方が出会った土方歳三;田島応親―横浜の病院にやってきた近藤勇;人見寧―すれ違いに終わった両雄 ほか)

著者等紹介

山村竜也[ヤマムラタツヤ]
1961年、東京都生まれ。中央大学卒業。作家、歴史家。幕末維新史を中心に日本史上の英雄たちの生涯を追い続ける。2004年NHK大河ドラマ「新選組!」の時代考証を担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

38
『史談会速記録』から、新選組に纏わる談話を抜き書きし、解説も載っている。長く相当量の新選組関連の情報は持っているつもりだったが、聞いたことがない話が真偽はともかく多数あり、大きな驚きと喜び。まだまだ新選組は掘り下げられそうだ。★★★★★2025/02/02

国士舘大学そっくりおじさん・寺

34
ざっくりと再読。史談会速記録から新撰組に纏わるものをピックアップした時系列抄録アンソロジー。史談会速記録というのは明治22年、幕末維新に関する実歴を集めて史料にする事を目的に設立された史談会の談話集。維新の当事者の思い出話ばかりで貴重なものだ。確か浅田次郎はこの速記録をモデルに『壬生義士伝』を書いたのではなかったか。あのゴツい近藤勇が女にモテる人だったというのは意外。正岡子規の知人・内藤鳴雪が子供時代に見た原田左之助の奇行。土方の思い出は案外少ない。やはり新撰組は近藤勇が代表者だったのだ。2015/04/24

misia

7
うーん。田村の銀ちゃんの話がもうちょっとあったら良かったのになぁ。彼はもっともっとたくさんの事を知ってたよね。メモなどを失ってしまって、お年も召されてからの証言だから仕方ないか。2017/11/03

ねずみこ

7
「地虫鳴く」の冒頭シーンが、この史談会でした。やはり高台寺党生き残りの証言が興味深かったです。阿部はこの記録会当時でも、斎藤一を「女にのろいやつ」と、全く間者とは認識しておらず、逆に斎藤のスキルの高さが伺えました。2013/02/09

しろろぞ

5
史談会記録の中から新選組に関する話が集められている。新選組に関する本を読むと目にする記述も実際に語られた文脈の中で読み直すと印象が異なる。全ての情報を原典に当たるのは難しいが、やっぱり元の史料に触れるのは大切だと思った。官軍側の証言が多いのも、内容が手厳しいのも時代というか、そういった事柄からも時代背景が分かるのが面白い。 http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-42.html2013/08/14

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