出版社内容情報
永濱 利廣[ナガハマ トシヒロ]
著・文・その他
内容説明
低所得・低物価・低金利・低成長の「4低」=「日本病」に喘ぐニッポンを、気鋭のエコノミストが分析!
目次
第1章 日本病―低所得・低物価・低金利・低成長
第2章 「低所得」ニッポン
第3章 「低物価」ニッポン
第4章 「低金利」ニッポン
第5章 「低成長」ニッポン
第6章 スクリューフレーションの脅威―1億総貧困化
第7章 下り坂ニッポンを上り坂に変えるには?
著者等紹介
永濱利廣[ナガハマトシヒロ]
1971年、群馬県生まれ。第一生命経済研究所首席エコノミスト。早稲田大学理工学部工業経営学科卒業、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年に第一生命保険入社、日本経済研究センターを経て、2016年より現職。衆議院調査局内閣調査室客員調査員、総務省「消費統計研究会」委員、景気循環学会常務理事、跡見学園女子大学非常勤講師。2015年、景気循環学会中原奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばたやん@かみがた
105
《今日よりも希望を持てる明日の為に》「低所得、低物価、低金利、低成長」の4つの「低」に悩まされ続けている日本経済の現状と処方箋を丁寧にグラフ等を多用して分かりやすく解きほぐして行きます。現在、日本を直撃している物価高についても、原油高と露ウ戦争等によってもたらされた輸入価格の上昇によりもたらされた「悪いインフレ」によるもので、働き手の賃金上昇も大いに物価高に寄与している米国の様な通常のインフレとは異なる、とハッキリ区別しています。(1/5) 2022/09/17
きみたけ
79
著者は第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏。30年以上も低下し続けている日本の国力を背景に、低所得・低物価・低金利・低成長の「4低」に喘ぐニッポンを「日本病」として気鋭のエコノミストが分析した一冊。異次元の金融緩和でも物価が上がらない理由や、日本は家計も企業も過剰貯蓄の中ではびこるデフレマインド等について解説しています。全部で170頁程の薄さですぐに読了出来ます。2023/03/29
まゆまゆ
19
バブル崩壊後30年間、低所得、低物価、低金利、低成長の4つの低に苦しむ日本の原因と解決策について語る内容。根本的な原因は金融政策と財政政策の失敗によるデフレ放置であり、アベノミクスの量的緩和が成功しそうなタイミングで消費税増税により効果が薄れた、と。良い物価上昇を伴うインフレの実現は、結局のところいつ実現されるのか……2022/09/26
Taka
13
和牛は輸出され、ほとんど日本人の口には入らない。ハワイに行くのに120万。国内の温泉旅行で50万。こんな未来がやってくるかもしれないという。。ビックマック係数でもわかる安い日本。私も行けるならオーストラリアで出稼ぎしたいよ。日本の低成長は金融政策の大失敗。ただ岸田政権を見る限りマインドはなかなか変わらなそう。切り詰めて貯蓄。私もひたすらしている。今からでも出稼ぎまたはインバウンド相手にする為に英語は必須なのかもしれない。日本語話者でしかない私には住みやすい。が、しかし日本と日本企業の枠を飛び越える準備を2023/02/20
sekkey
10
永濱さんのような方が経済政策を牽引すればいいのに、と率直に思ってしまった。数年前にJ-WAVEで筆者の存在を知って興味を持った。講演などもこなされているように語り口がわかりやすく、本書も難しい経済用語をやさしく説明してくれている。必要なのはより大規模な財政政策。期間限定でもよいので減税を実施し、プライマリーバランスの呪縛にとらわれず欧米並みのインフレ率になるまで財政出動をし続ける政策が良いようだ。2022/10/04