少年犯罪と地下経済―5,000億円のアングラ・マネーの全貌

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569636443
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0030

出版社内容情報

覚醒剤、ブルセラ、援助交際……。少年、少女が関与する犯罪と「地下経済」の実態と構造を明らかにし、問題解決のためのヒントを提示。

万引き、ひったくり、覚せい剤、シンナー、オヤジ狩り、プチ家出、ブルセラ、援助交際、痴漢被害の偽装……。近年、加害者であれ、被害者であれ、何らかのかたちで少年や少女が関与する犯罪事件が増加しており、年層の規範の乱れは各種の公式統計においても確認されている。

▼本書の著者の職業はエコノミストであり、少年犯罪研究の専門家ではないが、長年、経済学的な視点に立って、非合法な活動によって動くお金の流れを専門に研究・分析してきた。われわれが日常行っている合法的な経済活動を「地上経済」「オモテの経済」と呼ぶのに対して、非合法な経済活動は「地下経済」「ウラの経済」と呼ばれる。著者が最近の「地下経済」研究で気づいたのは、アングラ・マネーという切り口からとらえても、少年が関与する非合法なお金の流れのウエイトが、看過できない規模へと膨らんでいることだ。

▼その市場規模は、およそ5,000億円。あなたの子供は大丈夫か!?

●第1章 地下経済を拡大させる少年犯罪 
●第2章 「援助交際」でお金を稼ぐ少女たち 
●第3章 違法ドラッグにおぼれる少年たち 
●第4章 悪質化する少年たちの犯罪 
●第5章 日本の地下経済の全貌

目次

第1章 地下経済を拡大させる少年犯罪(公式の統計では捕捉できない地下経済;地下経済の六つの大罪 ほか)
第2章 「援助交際」でお金を稼ぐ少女たち(小学生も「援助交際」の市場に参入;九〇年代後半から急増 ほか)
第3章 違法ドラッグにおぼれる少年たち(覚せい剤の乱用者は全国で八五万人;少年・少女が小遣い感覚で入手できるようになった ほか)
第4章 悪質化する少年たちの犯罪(書店、ドラッグストアの利益を圧迫する万引き;換金目的の若年層の万引き ほか)
第5章 日本の地下経済の全貌(通貨的アプローチによる推計方法;直接推計法によるアプローチ ほか)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年、神奈川県生まれ。1995年、慶応義塾大学経済学部卒業後、浜銀総合研究所入所。(社)日本経済研究センター、シンガポールの東南アジア研究所への出向、調査部研究員を経て、現在、第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。主にマクロ経済、アジアを中心とした海外経済の分析を担当。また、ここ数年は、脱税や賭博、売春など日本の裏側の「地下経済」にも詳しい異色エコノミストとしてマスコミの注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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発行が2004年ということで少し話が古いが、割れ窓理論や薬物に関する話は今でも十分役立つ。覚せい剤が値上がりした話が個人的には興味深かった。2012/03/15

tk

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アングラ経済を色々とかいてある。2012/03/05

turutaka

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20年以上前の本なのでデータなどはあまり参考にならないが、少年犯罪の質についてはこの20年間ほとんど変化がなかったのだなぁと実感する。 本書が書かれたのはオレオレ詐欺黎明期だが、20年経ってもこの滑稽な犯罪が撲滅されないのは社会の責任か。それとも個人の責任か。。 いま騙される老人は20年前のオレオレ詐欺黎明期をどんな気持ちで見ていたのだろう。2021/02/25

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