内容説明
二十一世紀になっても戦後イデオロギーの呪縛から逃れられずにいる古事記・日本書紀の神話解釈に、真正面から挑んだ意欲作。日本神話の成立については史実反映説、創作説、政治宣伝文書説など数多くの学説がある。しかし、古くは新井白石の解釈から、画期的だった梅原日本学に至るまで、そのほとんどが神話の合理的解釈という罠にはまっているのだ。古今東西の研究成果を俎上に乗せ、いかに日本の神話研究が歪んでいるかを、日本神話への強い共感をもって問いかける問題提起の論考。
目次
第1章 日本神話はどう説かれているか(神話の創作ということについて;神話の類似ということについて)
第2章 神話を考える特殊日本的状況(神話を考えるについての二三のことども)
第3章 神話各説を批判する(神話の矛盾・不合理ということ;聖数について;道教起源論のこと;統合、ツギハギの説について;学者の想像力について)
第4章 諸家の論理操作について
著者等紹介
萩野貞樹[ハギノサダキ]
昭和14年秋田生まれ。一橋大学法学部卒。元産能大学教授。昭和45年、敬語論で「月刊文法賞」受賞。昭和46年、「人間教育」論で「自由新人賞」受賞
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