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内容説明
デンマークの若き旗手ベングトソンが描く、北欧の古都コペンハーゲンを舞台に、二人の兄弟が、少年時代の体験から離れ、そして母の死をきっかけに再び絆をつむいでゆく。その先にみえたものは…。
著者等紹介
ベングトソン,ヨナス・T.[ベングトソン,ヨナスT.][Bengtsson,Jonas T.]
1976年生まれ、コペンハーゲン在住。2005年『アミナの手紙』でデンマーク新人賞受賞
猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生まれ。静岡大学(ドイツ文学専攻)卒業後、『小学館独和大辞典』の校正業務に従事。校正スタッフのチーフを務めた。現在は、出版社校閲部勤務のかたわら、ドイツ語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハルト
1
タイトル、「サブマリーノ」の意味のように、ふたりの兄弟は絶望に窒息しそうになりながらも、もがき、苦しみ、手をのばす。酸素を渇望するように、生きるために必要な愛をただ求めて。こちらまで息苦しくなるような、切羽詰まった愛への希求。緊迫感。必ずくるとわかっているのに見ないふりで進むしかない、最悪で安楽な終わり。前半では兄の、後半では弟の愛と破滅の人生が語られる。そんなふたりの間を結びつけていた、喪われたもうひとりの弟の存在。兄弟─家族の物語でありまた、家族の愛の物語でもありました。映画観てみたい。2011/08/04
ハンター
0
映画「光のほうへ」の原作。クスリを題材にした内容は、トレインスポッティングだけでもう十分だと思う。もうお腹いっぱい。2015/05/15