出版社内容情報
日本人の才覚の原点、江戸商人8人の生き様。
「現銀安売り掛値なし」商法で革命を起こした三井高利、最高の粋を貫きつつ大いに儲けた山東京伝…。江戸商人に学ぶ、真の「商魂」。
商人の矜持をかけ、命がけで大石内蔵助の志を試した大坂商人・天野屋利兵衛。朱印船貿易で22歳の時に安南(ベトナム)に渡り、その後の鎖国令により帰国することかなわず、かの地に骨を埋め日本橋を架けた角屋七郎兵衛。京都の紅花問屋仲間「稲荷講」に翻弄された、出羽の紅花商柊屋新次郎とおひさの恋。「現銀安売り掛値なし」の進取性と抜群のバランス感覚をあわせもった革命児・三井高利。政商として藩の財政を見事に立て直し、政商として獄死した銭屋五兵衛。独立採算事業部制の元祖となった、近江商人の雄中井源左衛門。「ニセの金唐革の煙草入れ」や空前絶後の「判じ物の広告包装紙」など、洒落のめした商売で大いに儲けた山東京伝。弁舌の才でイギリス軍提督を圧倒し、”貿易立国・日本”を予見した五代友厚。日本人の儲け方は、こんなにも粋だった! 現代ビジネスマンを元気にし、歴史小説ファンを夢中にさせる、江戸時代・商人8人の力作評伝!
●命をはった賭け<大坂商人 天野屋利兵衛>
●ホイアンの日本橋<貿易商 角屋七郎兵衛>
●紅花の岸<紅花商 柊屋新次郎>
●現銀安売り掛値なし<呉服商 三井越後屋八郎兵衛高利>
●獄死した政商<廻船業 銭屋五兵衛>
●千両天秤<近江商人 中井源左衛門>
●金唐皮の煙草入れ<戯作者商人 山東京伝>
●士魂商才の人<薩摩藩士 五代才助(友厚)>
●後記―松下幸之助氏とのこと
目次
命をはった賭け―大坂商人・天野屋利兵衛
ホイアンの日本橋―貿易商・角屋七郎兵衛
紅花の岸―紅花商・柊屋新次郎
現銀安売り掛値なし―呉服商・三井越後屋八郎兵衛高利
獄死した政商―廻船業・銭屋五兵衛
千両天秤―近江商人・中井源左衛門
金唐革の煙草入れ―戯作者商人・山東京伝
士魂商才の人―薩摩藩士・五代才助(友厚)
著者等紹介
佐江衆一[サエシュウイチ]
本名、柿沼利招。1934年(昭和9年)、東京浅草生まれ。丸善、ナショナル宣伝研究所勤務を経て、作家活動に専念。「繭」「すばらしい空」などで、5たび芥川賞候補になる。主な現代小説に、「背」(新潮社同人雑誌賞)、『横浜ストリートライフ』、『黄落』(Bunkamuraドゥ・マゴ文学賞)など。近年は歴史・時代小説に進出。主な作品に、『北の海明け』(新田次郎文学賞)、『江戸は廻灯篭』、『江戸職人綺譚』(中山義秀文学賞)、『わが屍は野に捨てよ―一遍遊行』など。最近、英会話にも挑戦し、『65歳おじさんの英会話勉強が楽しくなる本』を発刊した。古武道杖術師範・剣道五段
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