出版社内容情報
中国史上で暗躍するアウトサイダーたちの系譜。
刺客や邪教集団、密売組織や秘密結社、そして現代の「黒社会」にいたるまで、中国史上で暗躍するアウトサイダーたちの系譜を描く。
中国史上、朝廷人士たちの世界=官界に対して、無位無官の庶民の世界を「江湖の世界」という。この世界で尊ばれたのは、義や侠の精神である。そして、その精神を身をもって示した者――これらを任侠の徒、義侠の士などと呼ぶ。任侠の徒はしばしば無法者と同義に扱われ、朝廷からは好ましからざる存在として忌避された。しかし、彼らにはしばしば庶民からの多大な人望が集まったのである。なぜか?
▼本書は、中国史上で今なお名を残す「江湖の世界」の英雄たちの生き様を生き生きと描こうとするものである。戦国時代の刺客、遊侠、新興宗教の教祖、塩賊、海賊、秘密結社、匪賊、青幇など、正史から見ればアウトサイダーにすぎない彼らの生き方をたどることによって、中国の歴史がより厚みをまし、面白く感じられるにちがいない。
[1]聶政と荊軻―戦国の刺客
[2]朱家と郭解―漢代の遊?
[3]張角―邪教の教祖
[4]黄巣―塩賊
[5]王直と鄭芝龍―明代の海賊
[6]林爽文―天地会
[7]趙三多―義和団
[8]馬福益―哥老会
[9]張作霖―匪賊
[10]杜月笙―青幇
内容説明
秘密結社、邪教集団、密売人、海賊、匪賊、戦国の刺客…利になびかず、権力に媚びず、他人の苦難に我が身を投げ出した“はみだし者”たち―その魅力ある生きざまを描く。
目次
1 聶政と荊軻―戦国の刺客
2 朱家と郭解―漢代の遊侠
3 張角―邪教の教祖
4 黄巣―塩賊
5 王直と鄭芝龍―明代の海賊
6 林爽文―天地会
7 趙三多―義和団
8 馬福益―哥老会
9 張作霖―匪賊
10 杜月笙―青幇
著者等紹介
島崎晋[シマザキススム]
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。出版社で歴史雑誌の編集に携わったのち、現在はフリーライターとして主に歴史関係の書籍・雑誌で活躍中
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