出版社内容情報
最新の宇宙理論「膜宇宙論」をやさしく解説。
物理学の最終理論といわれる「超ひも理論」で宇宙の成り立ちを説明するとどうなるか? 話題の「膜宇宙論」を図解でわかりやすく紹介。
いま物理学で最大の関心を呼んでいるのが「超弦理論」(超ひも理論)である。これまで、この世の究極の構成要素は粒子だと考えられてきたが、そうではなく、1本のひもだというのである。
▼この理論のすごいところは、自然界の四つの力を統一できることにある。特に重力をも統一できるというのは、あのアインシュタインでさえ成し得なかった画期的なことで、超弦理論が物理学の最終理論と言われる所以である。
▼膜宇宙論とは、最近あのホーキング博士が提唱していることでも俄然注目を浴びており、この超弦理論から宇宙の構造や成り立ちを説明したものである。膜とはひもが動いてできる一種の仮想空間で、この膜の上に銀河系を含めたこの世のすべてのものが張りついているという驚くべき世界を描出してくれる。
▼本書は、この超難解な理論をなるべく初心者でも理解しやすいよう、多くのイラストや図を使ってイメージしやすいように工夫してある。
●プロローグ 歴史から学ぶ
●第1章 宇宙の構造を支配するもの―重力
●第2章 重力の本質を探る
●第3章 ミクロに宇宙を視る―物質の成り立ちを探る
●第4章 物質は進化する―創生の秘密
●第5章 宇宙の構造を織りなす次元
●第6章 丸めこまれた次元の存在
●第7章 「超弦」から「膜」へ
●第8章 膜宇宙とは何か―宇宙の神秘にふれる
●エピローグ 宇宙論の行方を占う
内容説明
宇宙に存在するすべてのものは「膜」の上に張りついていた!物理学の基礎から説き起こし、話題の超弦(ひも)理論と最新宇宙論をわかりやすく解説。
目次
プロローグ 歴史から学ぶ
第1章 宇宙の構造を支配するもの―重力
第2章 重力の本質を探る
第3章 ミクロに宇宙を視る―物質の成り立ちを探る
第4章 物質は進化する―創生の秘密
第5章 宇宙の構造を織りなす次元
第6章 丸めこまれた次元の存在
第7章 「超弦」から「膜」へ
第8章 膜宇宙とは何か―宇宙の神秘にふれる
エピローグ 宇宙論の行方を占う
著者等紹介
桜井邦朋[サクライクニトモ]
昭和8年埼玉県生まれ。京都大学理学部卒。高エネルギー宇宙物理学の世界的な権威。京大助教授を経て、昭和43年招かれて、NASA主任研究員になる。昭和50年、メリーランド大学教授。帰国後、昭和52年より神奈川大学工学部教授。後に、7年にわたり工学部長、学長として大学運営に携わる(平成5年から平成12年)。現在は工学部教授。ユトレヒト大学、インド・ターター基礎科学研究所、中国科学院などの客員教授も務める。理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。