「おやじ」の正論―平成我鬼草子

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569627120
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「病院に行くのは止めにした」「ならば我々も核を持とう」……。月刊誌『正論』で好評を博した痛快連載「平成我鬼草子」の単行本化!

著者は言う。

▼<死の彼方にあるのは虚無である、という言い方は後継者を持たぬ者のものである。後に続くを信じる者には虚無は存在しない。それは絶対的な存在への帰依に他ならない。正に「海行かば水漬く屍 山行かば草生す屍 大君の辺にこそ死なめ 顧みはせじ」なのである。実に「男の死」こそ国の繁栄を保証し、男女の結合を決定付ける要素である。誰が何と言おうが、戦前の日本には光栄ある死が確実に実在し、それゆえに生は光輝を放っていたのだ。民主主義と平和憲法は死を殺したのである。死を殺す! 何たる逆説。そして死の抹消は生をも同じ運命に引き込んだのである。>(「少子と不倫は亡国列車の轍の両輪」より)

▼著者のシニカルな口吻に、嫌悪感を覚える人は少なくないだろう。「民主主義」「平和憲法」を愛してやまない方々であれば、なおさらだ。だが、反論できようか? 月刊誌『正論』で好評を博した辛口エッセイ「平成我鬼草子」の単行本化!

●不倫を論じて日本語に至る 
●滅びる家族 
●バッハは歌う、「甘き死よ、来たれ」 
●顔を見ても、分からない 
●病因に行くのは止めにした 
●ならば我々も核を持とう 
●国難ここに見る平成十年夏の頃 
●『貧乏は正しい!』は本当に正しい 
●大学教育に英語は無用 
●小津去って再び返らず 他 

目次

不倫を論じて日本語に至る
滅びる家族
バッハは歌う、「甘き死よ、来たれ」
顔を見ても、分からない
病院に行くのは止めにした
ならば我々も核を持とう
国難ここに見る平成十年夏の頃
『貧乏は正しい!』は本当に正しい
大学教育に英語は無用
小津去って再び返らず〔ほか〕

著者等紹介

石堂淑朗[イシドウトシロウ]
昭和7年、広島県生まれ。東京大学文学部卒業後、松竹に入社。シナリオ執筆、助監督を務めた後、独立。日本映画学校校長、近畿大学教授を歴任。現在、脚本家、評論家。大島渚氏とともに『太陽の墓場』で第12回シナリオ賞受賞。映画『黒い雨』で日本アカデミー賞脚本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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