内容説明
「ねえ、おかあさん、上のほうまでのぼってみようよ」二ひきのくもは、みきからえだへ、えだからえだへ、つるしてあるものを、一つ一つ見てまわりました。ぜんぶ見おわって下におりたとき…ギィーッととびらのあく音がしたので、いそいでまどのほうへにげました。日本のアンデルセン、久留島武彦の世界がよみがえる。
著者等紹介
久留島武彦[クルシマタケヒコ]
1874年6月19日大分県玖珠郡森町(現・玖珠町)に生まれる。祖父は森藩最後の藩主・久留島通靖。1887年大分中学(現・大分県立大分上野丘高等学校)に入学、英語教師のウエンライト博士と出会う。1890年ウエンライト博士の関西学院転任に伴い関西学院へ転校。1893年神戸美以教会の日曜学校校長になる。1894年近衛師団入隊。1895年日清戦争に従軍。戦地から「尾上新兵衛」の筆名で投稿した作品が雑誌『少年世界』(博文館)に連載される
古内ヨシ[フルウチヨシ]
1952年、愛知県名古屋市に生まれる。10歳で油絵を始め、15歳で洋画家の白浜禎吉氏に師事。20歳の時に画家をめざして上京し、30代は映画のポスター、テレビCM・新聞広告のイラスト、本の装丁画などを描く。40代で、かねてより興味のあった絵本の世界へ。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさちゃん
7
クリスマス前の読み聞かせで読む。クリスマスイブのお話。ツリーを飾る前に大掃除するという展開は、なんだかとても日本的。クモの親子が人間に見つかりそうになるあたりはドキドキ。最後はなるほー!となった。古内ヨシさんの温かい絵もいい。だけど、この物語は、口演童話。やはり絵本を読み聞かせるよりも、素話として語ってもらった方が楽しいだろうな…と思った。2021/12/16
こどもふみちゃん
2
くるしま童話…。より椋鳩十の花氏の方が好きだな~~(^<^)。3・4・5・6・7歳向け。2014/12/14
kokotwin
0
蜘蛛たちが見つからなけばいいなぁっておもった2022/10/06
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- 和書
- 死層 〈上〉 講談社文庫