出版社内容情報
「教師」とは何か、その答えがこの本にある。
教師の質の低下がさけばれて久しい。教育問題を問う前に教師のあり方を問うべき時がきた。理想の「教師」像を偉人の業績の中に見出す。
戦後という言葉も遠くなり、平成も15年になってしまった。振り返れば戦後の日本は文字どおり献身的な努力と勤勉なる働きにおいて、この国を廃墟から経済大国へと復興させた。しかし、その繁栄もつかの間、どこでどう間違ったのか、バブル崩壊後の日本はいまだ立ち直れず未曾有の不況にある。中高年はリストラのもとに解雇され、若年層の就職率は悪化する一方だ。それにともない、人心は荒廃し世の中にはびこる無節操な倫理観の欠如は夢想だにしなかった悪質な犯罪やわけのわからない変質的な事件を生み出している。その一方では、もっとも倫理観の強かったはずの教育者、警察官、医療関係者といった人びとまでもが常識では考えられないような不祥事を起こしている。こうしたモラルの喪失はなぜおこったのか? 本書は、そういった問題の本質にある一因としてあげられる学校の教育者の質の低下を憂い、理想の教師とはどのような人かについてとりあげたものである。
●序章 日本人の誇りある教育はどこへ行ったのか
●第1章 森信三――国民教育の父
●第2章 新渡戸稲造――紳士の教育
●第3章 安岡正篤――帝王学の教師
●第4章 福沢諭吉――独立自尊の教育
●第5章 夏目漱石――木曜会の教師
●第6章 宮沢賢治――愛の学校
●第7章 吉田松陰――志士の教育
●第8章 緒方洪庵――徳の教育
内容説明
愛と情熱。森信三、新渡戸稲造、安岡正篤、福沢諭吉、夏目漱石…。かつて日本には、こんなにも誇りある教育があった。
目次
序章 日本人の誇りある教育はどこへ行ったのか
第1章 森信三―国民教育の父
第2章 新渡戸稲造―紳士の教育
第3章 安岡正篤―帝王学の教師
第4章 福沢諭吉―独立自尊の教育
第5章 夏目漱石―木曜会の教師
第6章 宮沢賢治―愛の学校
第7章 吉田松陰―志士の教育
第8章 緒方洪庵―徳の教育
著者等紹介
岬龍一郎[ミサキリュウイチロウ]
1946年、長崎県生まれの東京育ち。作家・評論家。早稲田大学を経て、情報会社、出版社の役員を歴任。著述業のかたわら人材育成のための「人間経営塾」を主宰。国家公務員、地方公務員幹部研修、大手企業研修などの講師を務め、「上に立つ者の人間学」を説いている
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