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出版社内容情報
日本人の精神構造を軍人勅諭からあぶりだす。
日本人とは、どのような論理と情緒を持った民俗か? それを最もよく映す、「軍人勅諭」の言葉をもとに、探求する本格的日本人論。
「軍人勅諭」は軍国主義の象徴として現代では拒否反応を示す人が多い。この勅諭が下賜されたのは明治45年、徳川三百年の歴史の爪あとが深く強く残っていた時代であった。葵の紋の影響を一刀両断のもとに断ち切り、欧米列強の中で生き残っていける近代国家の軍人を育て上げようとした明治政府は切なる願いを「勅諭」に盛り込んだ。本書は、その「軍人勅諭」にこめられた意味をひもときながら、愛国心にあふれつつ日本を冷厳に見つめつづけた著者ならではの、ユニークな日本人論を展開する。昭和47年に学習研究社から発刊された『極限状況の日本人』の復刊であるが、その論旨は現代の学者たちが説くよりも示唆に富んでおり、いささかも古びていない。経済成長の時代が完全に終焉し、再びアイデンティティ崩壊の危機にある日本人に、みずからの特質と使命を確認させる力のある一冊である。
●第1章 天皇というシンボルがいる
●第2章 野タレ死ニは男の覚悟
●第3章 外国から攻められたことのない希有の国
●第4章 日本文化は女性的である
●第5章 能力があれば立身出世できる社会
●第6章 信頼されれば必ず能力を発揮する
●第7章 真のナショナリズムを持たない民族 ほか
内容説明
「軍人勅諭」から読み解く、日本人の心の核心。
目次
天皇というシンボルがいる
野タレ死ニは男の覚悟
外国から攻められたことのない希有な国
日本文化は女性的である
能力があれば立身出世できる社会
信頼されれば必ず能力を発揮する
真のナショナリズムを持たない民族
世間体は日本人の基底感情
仮想敵をつくれない国
死んで故郷の土になる〔ほか〕
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