出版社内容情報
「竹中バッシング」は正当か。「デフレ退治」は可能なのか。経済界、政界、マスコミの誤りを糺しながら、日本経済の半歩先を見据える。
今日、日本の政界、学界、経済界で関心を集めている大きな話題は「デフレ対策」である。政界では、政府の財政を通じて大型予算を組むことでデフレを克服する政策を強く政権に求める動きを見せ、学界では「大幅な金融緩和政策を導入すれば、デフレを乗り越えられるに違いない」との主張が横行している。しかし著者は、「こうした政策論争はもちろん、デフレ対策として金融緩和政策を導入しても、その効果は絶対に表面化することはあり得ない」と断言する。
▼その理由は、「インフレあるいはデフレといった経済活動の基調になる問題は、単なる金融政策の選択によって説明のつく性格の問題ではあり得ず、もっと広範な政治の要素が深く絡む問題だからだ」と説く。デフレは世界的な現象であり、いま日本で表面化しているのは、その一部にすぎない。本書では、「世界デフレ」の到来を誰よりも早く予見した著者が、誤った議論を排し、企業経営者に真のデフレ対応策を示す。
●第1章 「インフレ」の二十世紀――その深層を読む
●第2章 誤りだらけの「デフレ」議論
●第3章 「デフレ」に逆らえば敗者となる
内容説明
「世界デフレ」の到来を見事に予見した国際エコノミストによる緊急書き下ろし。
目次
第1章 「インフレ」の二十世紀―その深層を読む(「インフレ」と日本の高度経済成長;不良債権という解消不能な重荷;危機を増長させた「先送り」政策;構造改革は待ったなし)
第2章 誤りだらけの「デフレ」議論(「デフレ=不況」ではない;日本国民の経験した「デフレ」とは;「デフレ」の流れに逆転はない)
第3章 「デフレ」に逆らえば敗者となる(金融危機の本質はここにある;もはや限界まできた日本経済;「デフレ」を受け入れる体質をつくるべし)
感想・レビュー
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