さらば「インフレ待望論」―日本経済の進むべき道

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569625966
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「竹中バッシング」は正当か。「デフレ退治」は可能なのか。経済界、政界、マスコミの誤りを糺しながら、日本経済の半歩先を見据える。

今日、日本の政界、学界、経済界で関心を集めている大きな話題は「デフレ対策」である。政界では、政府の財政を通じて大型予算を組むことでデフレを克服する政策を強く政権に求める動きを見せ、学界では「大幅な金融緩和政策を導入すれば、デフレを乗り越えられるに違いない」との主張が横行している。しかし著者は、「こうした政策論争はもちろん、デフレ対策として金融緩和政策を導入しても、その効果は絶対に表面化することはあり得ない」と断言する。

▼その理由は、「インフレあるいはデフレといった経済活動の基調になる問題は、単なる金融政策の選択によって説明のつく性格の問題ではあり得ず、もっと広範な政治の要素が深く絡む問題だからだ」と説く。デフレは世界的な現象であり、いま日本で表面化しているのは、その一部にすぎない。本書では、「世界デフレ」の到来を誰よりも早く予見した著者が、誤った議論を排し、企業経営者に真のデフレ対応策を示す。

●第1章 「インフレ」の二十世紀――その深層を読む 
●第2章 誤りだらけの「デフレ」議論 
●第3章 「デフレ」に逆らえば敗者となる 

内容説明

「世界デフレ」の到来を見事に予見した国際エコノミストによる緊急書き下ろし。

目次

第1章 「インフレ」の二十世紀―その深層を読む(「インフレ」と日本の高度経済成長;不良債権という解消不能な重荷;危機を増長させた「先送り」政策;構造改革は待ったなし)
第2章 誤りだらけの「デフレ」議論(「デフレ=不況」ではない;日本国民の経験した「デフレ」とは;「デフレ」の流れに逆転はない)
第3章 「デフレ」に逆らえば敗者となる(金融危機の本質はここにある;もはや限界まできた日本経済;「デフレ」を受け入れる体質をつくるべし)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

9
高度成長期は冷戦開始からベルリンの壁崩壊までちゃっかり日本は準戦時インフレを利用し世界にシェアを拡大して行った。国内の民族対立が無く政治が安定し差別や格差が是正されていて農地改革をし国民の知的水準が向上し続けていると経済を発展させていける。デフレになり売り手に地獄、買い手に天国になる。思考を変えて実質賃金の下落率より物価下落率が大きく上回れば隠れインフレと考えることが出来る。損失回避の心理が強く働く。インフレ率が賃金率より倍になったら損失回避の心理は働くかな。賃金も上昇するけど給料は倍に下がる。逆はいいね2014/12/01

CueWC

0
人類は2回のデフレ経済を経験。1回目「産業革命後」圧倒的な生産力と海軍力で英国が世界を席巻した19世紀。2回目「冷戦後」米国一極支配確立した20世紀末から21世紀☆安価な労働力による価格破壊は金融政策では阻止不可能☆20世紀のインフレ経済は巨大な需要を生み出す戦争が原因。戦後日本は朝鮮とベトナムの戦争特需、人口急増のインフレ経済下で急成長。インフレ=成長イメージが定着。冷戦集結し、安い労働力と人口増鈍化後もインフレ期待が残り、バブルになった☆デフレは買い手には天国。労働者には実質賃金増の効果もある。2015/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1405639
  • ご注意事項

最近チェックした商品