出版社内容情報
日本人としてこれだけは覚えておきたい名詩を選び、作者と著作の由来を簡潔に解説し、解釈をつける。しみじみ読める、名詩アンソロジー。
うれしいとき、哀しいとき、つらいとき、お酒を片手に、あるいは空を仰ぎながら、ふと口をついて出てくる詩があるなんて、ちょっといいと思いませんか?
▼本書は、明治・大正・昭和・平成の四代の詩の中から、「日本人としてこれだけは覚えておきたい名詩」に、作者の紹介、著作の由来、簡潔な解説をつけた、朗誦のための名詩アンソロジーです。<ひとを恋う心><伝えたい想い><心さびしい日に><季節の中で><哀しみのとき><生きるよろこび><漂白へのあこがれ><言葉と遊ぶ>に分けて、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」から、茨木のり子の「自分の感受性くらい」まで、とびきりの55篇を選び収録。
▼『声に出して読みたい日本語』以来、朗読や日本語に関する本が多く出版されていますが、詩は初めて。座右の詩、誰かに読んであげたい詩を探して味わう楽しみを伝えます。日本語に親しみ語感を磨く、大人のための詩の教科書です。
●ひとを恋う心
●伝えたい想い
●心さびしい日に
●季節のなかで
●哀しみのとき
●生きるよろこび
●漂泊へのあこがれ
●言葉とあそぶ
内容説明
日本人としてこれだけは覚えておきたい、心洗われる美しい詩、一生の友となる詩をあなたに。語感を磨き、日本語を豊かにするとびきりの55篇。
目次
ひとを恋う心(人を恋ふる歌(与謝野寛)
ミラボー橋(堀口大学(訳)/アポリネール) ほか)
伝えたい想い(君死にたまふことなかれ(与謝野晶子)
ココアのひと匙(石川啄木) ほか)
心さびしい日に(晩秋(萩原朔太郎)
のちのおもひに(立原道造) ほか)
季節のなかで(甃のうへ(三好達治)
春の朝(上田敏(訳)/ブラウニング) ほか)
哀しみのとき(落葉(上田敏(訳)/ヴェルレーヌ)
空に真赤な(北原白秋) ほか)
生きるよろこび(雨ニモマケズ(宮沢賢治)
一個の人間(武者小路実篤) ほか)
漂泊へのあこがれ(千曲川旅情の歌(島崎藤村)
山のあなた(上田敏(訳)/カール・ブッセ) ほか)
言葉とあそぶ(地名論(大岡信)
東京抒情(谷川俊太郎) ほか)
著者等紹介
郷原宏[ゴウハラヒロシ]
詩人・文芸評論家。1942年、島根県平田市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。元読売新聞記者。1974年に「カナンまで」で第24回H氏賞、83年に評論『詩人の妻―高村智恵子ノート』で第5回サントリー学芸賞を受賞
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
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