出版社内容情報
平成大不況の真犯人はだれだ!? 緻密に検証。
いまや世界中のエコノミストにとって最大の謎となった「平成大不況」。この危機の本質は意外なところにあった。あたかも名探偵のごとく著者はこの謎を解明する。
ベストセラー『円の支配者』で日銀の秘密を明らかにした著者が、過ちを繰り返す日本の経済政策に物申す! わが国を救う緊急対応策が、いま明らかに!! 同時発売の本格的経済理論書『虚構の終焉』のエッセンスをわかりやすく解説した特別講義が開講。
▼もし、大学で教えられている「経済学」も、政策決定に使われている「経済理論」も、テレビでエコノミストが話す「経済解説」も、すべて間違いだらけだとしたら……。景気好転など期待できないのではないでしょうか? いまや世界最大の謎となった<平成大不況>の原因を、本書は順をおって解明していく展開をとっており、各テーマごとに会話・イラスト・図表を満載。謎は次第に解かれていきます。そして最後にはヴェルナー流の新経済学理論による解決策を明示します。「構造改革なくして、経済成長なし」の発言や、世界中のエコノミストたちの不毛な経済論戦に終止符をうつ打開策を提示し、日本の明日を考えていきます。
●第1章 日本の十年不況は世界最大の謎
●第2章 現実とはかけ離れた「主流の経済学理論」
●第3章 経済学理論のここが間違っている
●第4章 謎は解けた! バブルそして平成大不況
●第5章 日本経済は驚くほど簡単に回復できる
内容説明
ベストセラー『円の支配者』で日銀の秘密を明らかにした著者が、過ちを繰り返す日本の経済政策に物申す!わが国を救う緊急対応策がいま明らかに。
目次
第1章 日本の十年不況は世界最大の謎―経済政策がさっぱり効かないという疑問と、それに対する学者たちの弁明(日本はどうして不況なのか?;百五十兆円の刺激策も効き目なし! ほか)
第2章 現実とはかけ離れた「主流の経済学理論」―経済政策決定の根拠となっている理論を見直してみる(経済学は役に立たないのか?;完全自由市場を礼賛する理論とは? ほか)
第3章 経済学理論のここが間違っている―これまで当然とされてきた理論の大前提を疑ってみる(「GDP」「マネーサプライ」の正体とは?;「名目GDPに含まれない経済取引」がある ほか)
第4章 謎は解けた!バブルそして平成大不況―ヴェルナー流で読み解く八〇年代以降の日本経済(土地バブル・株バブルの不思議;八〇年代バブルの裏側を探る ほか)
第5章 日本経済は驚くほど簡単に回復できる―ヴェルナー流・新経済学が提示する解決策(どうすれば「デフレを克服して経済成長」が実現できるのか;経済成長するための条件とは ほか)
著者等紹介
ヴェルナー,リチャード・A.[ヴェルナー,リチャードA.][Werner,Richard A.]
1967年ドイツ・バイエルン州生まれ。オックスフォード大学大学院博士課程および東京大学大学院で経済学を専攻。ドイツ銀行証券会社(1989)、野村総合研究所経済調査部(1990)、日本開発銀行設備投資研究所(1991)を経て、91年末~93年オックスフォード大学経済統計研究所の研究員として、日本銀行金融研究所および大蔵省財政金融研究所で研究を重ねる。94~98年ジャーディン・フレミング証券(アジア)のチーコ・エコノミスト。97年より上智大学講師。98年プロフィット・リサーチ・センターを設立し、取締役チーフ・エコノミストに就任。2001年より財団法人電気通信共済会の資産運用委員会委員。2003年の世界経済会議(通称ダヴォス会議)ではGlobal Leader for Tomorrowの一人に選ばれた
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