PHP新書<br> 明治憲法の思想―日本の国柄とは何か

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明治憲法の思想―日本の国柄とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 306p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569621456
  • NDC分類 323.13
  • Cコード C0231

出版社内容情報

伝統と近代化を貫く思想が軍国化を招いたか?

「軍国主義の思想」は戦後作られた虚像、実は先進的な理想の憲法だった。起草者の理念を追い、現行憲法論議に新たな視座を与える。

明治憲法は「軍国主義」を招いた悪法か?

▼戦後、日本国憲法との比較で意図的に悪のイメージが作られた。だがその実像は、国内外から称賛された、日本の国柄に基づく「良法」であった。

▼西欧化の荒波の中、伊藤博文は歴史法学に魅了され、金子堅太郎が西欧の保守主義思想と出会い、井上毅が国典研究に没頭する。そして彼ら起草者たちはそれぞれ近代日本の在り方を模索していく。国体とは何か? 国教を定めるべきか? 国家の機軸となるのは内閣か天皇か? 立憲政治における天皇の存在とは? その結果、日本の伝統的理念を重視し、それに根差した近代化を目指していった。

▼民間も含めて広く論議された末に生まれた、我が国初の近代憲法。その制定の姿勢と思想こそ、日本がグローバル化の今日学ぶべき課題である。

▼2002年、正論新風賞受賞の期待の若手論客が、専門とする憲法学の裏付けを基に明治憲法の実像に迫り、現行の憲法論議に新たな視座を与える。

●序章 明治憲法に学ぶもの 
●第1章 我が国初の近代憲法 
●第2章 伊藤博文を魅了した歴史法学  
●第3章 明治のバーク・金子堅太郎 
●第4章 政治の主体を巡って――伊藤と井上毅との間 
●第5章 憲法と天皇 
●第6章 明治憲法は非民主的か 
●終章 歪曲された明治憲法の精神 

内容説明

本書は、明治憲法の実像に迫り、起草者たちの姿勢と思想から日本の国柄とは何かを問う。現行の憲法論議に新たな視座を与える一冊。

目次

序章 明治憲法に学ぶもの
第1章 我が国初の近代憲法
第2章 伊藤博文を魅了した歴史法学
第3章 明治のバーク・金子堅太郎
第4章 政治の主体を巡って―伊藤と井上毅との間
第5章 憲法と天皇
第6章 明治憲法は非民主的か
終章 歪曲された明治憲法の精神

著者等紹介

八木秀次[ヤギヒデツグ]
1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。専攻は憲法学、思想史。現在、高崎経済大学助教授、慶応義塾大学講師。2002年、第2回正論新風賞受賞。「保守主義」の立場からの旺盛な言論活動で論壇の注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

phmchb

5
平成最後の一冊。平成の間に出来なかった憲法改正が令和の間に実現出来れば良いな。2019/04/30

Ohe Hiroyuki

3
本書は、法学者である著者が、敗戦の責任は明治憲法にはなく、その運用であるとして明治憲法の制定及びその運用について概説した一冊である。▼明治憲法の成立史を歴史法学の観点から分析し、諸外国にも評判が高かったとするのが著者の分析である。それは五箇条の御誓文を実現するものであった。▼ただし、明治憲法の運用は、天皇及び臣民が行っていくところ、時がたつにつれ、解釈(特に大権ついての解釈)が都合よくなされていることで、明治憲法の精神が歪められてしまったと結論づけている。▼我々が省みるべきは何かを示さんとした一冊である。2021/06/27

ゆーみん

0
先の大戦はなぜ起きたのか。それが最近の関心事であるが、本書を読んで自分なりの答えが整理できた。先の戦争は、軍部によって明治憲法を自らの都合の良いように解釈さたことによって起きた。明治憲法は額面通りに読むと天皇による絶対王政を担保したものだと思ってしまうが、そうではないということが本書を読めば確認できる。よって、天皇にはその責任はないと思うし、むしろ天皇は立憲君主として誠実に天皇という役割を果たしている。憲法解釈とは恐ろしいものであり、それは日本国憲法の集団的自衛権の解釈にもあてはまる。2017/02/21

松岡智之

0
大日本帝国憲法の制定の経緯とその後の運用について。帝国憲法は日本の伝統を反映した立憲主義的な憲法だが、昭和初期に、総力戦の妨げになるとして国粋主義者に排斥されたという。2010/01/03

結城あすか

0
帝国憲法制定にあたって一番考慮されたのが日本の歴史であり、現在の憲法論者の多くがこのことを考慮していないという主旨は大いに考えさせられるものだにょ。2002/10/21

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