出版社内容情報
歴史上否定され続けた「殺生関白」の復権に挑む。
秀吉への謀反は真実だったのか? 史料を厳正に検証する中で浮上してきた冤罪説。歴史的に否定され続けた「殺生関白」の復権に挑む。
千人斬りなどの悪行、叔父・秀吉への謀反の企て……果たしてこれらは真実なのか?
▼秀次の切腹以後、秀吉を正当化する史料だけが残った。だがそれらを厳正に検証すれば、城下繁栄や学問・芸術振興における秀次の功績が認められ、思慮・分別と文化的素養を備えた人物像が浮かび上がる。そして関白の地位に就くも、突然でっちあげられた謀反事件。それは豊臣政権の主導権争いの結末だった。
▼幼少より人質となりながらも、秀吉の後継者として期待に応えた秀次。しかし、秀吉にとって邪魔な存在となるや汚名とともに処罰された。その実像は暴君というよりむしろ秀吉の政略に翻弄された犠牲者ではないだろうか。
▼本書は、秀次の養子時代、武将としての活躍、城主としての功績、後継者としての立場、文化人・芸術家としての事績など、様々な角度からその人間性を考察し、謀反事件の真相に迫る。秀吉の引き立て役として歴史上否定され続けた「殺生関白」の復権に挑む一冊。
●第1章 秀吉の戦略と秀次の立場
●第2章 武将としての秀次
●第3章 八幡山城と城下町の経営
●第4章 関白就任とその後
●第5章 文化人・芸術家としての秀次
●第6章 秀次謀反と「殺生関白」は史実か
内容説明
千人斬りなどの暴君論は果たして真実なのか?秀次の切腹以後、秀吉を正当化する史料だけが残った。だが厳正な検証から、城下繁栄や学問・芸術振興における秀次の功績が認められ、思慮・分別と文化的素養を備えた人物像が浮かび上がる。そして秀吉の後継者・関白の地位に就くも、汚名とともに処罰された謀反事件。それは豊臣政権の主導権争いの結末だった。秀吉の政治的戦略に翻弄された犠牲者であり、引き立て役として歴史上も否定され続けた「殺生関白」の悲劇。本書はその復権に挑む。
目次
第1章 秀吉の戦略と秀次の立場
第2章 武将としての秀次
第3章 八幡山城と城下町の経営
第4章 関白就任とその後
第5章 文化人・芸術家としての秀次
第6章 秀次謀反と「殺生関白」は史実か
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、静岡大学教授。専攻は日本中世史。文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしうし
ポニョ駅長
ハヤブサの竜