エコノミストの犯罪―「失われた10年」を招いたのは誰か

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エコノミストの犯罪―「失われた10年」を招いたのは誰か

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569620633
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

この50年、日本は米国を礼讃、自らの価値観さえ手放した。今こそグローバリズム=アメリカニズムの実体を直視、国民精神を再構築せよ。

この十余年、日本の経済はエコノミストの分析と予測と提案により、休みなく改悪させられてきた。だが、どのエコノミストもその結果に責任をとって沈黙しようとしない。それどころか、事態の悪化に応じて、これまでとは両立しない政策を提案している。彼らは政府の審議会や委員会に参加し、政策立案の現場にも関与してきたが、政策上の結果における失敗の責任をすべて政治家や官僚にのみあずけている。彼らの政策提案で多くの人間が失業や倒産の憂き目に遭っていること、その提案は「無知の知」という知識人の作法を無視したうえで組み立てたものであることに何の痛痒も感じていないことを指して、著者は「犯罪」と呼ぶ。

▼本書は、三十年近く前に経済学の狭さと歪みに耐えかねて、そこから離れた著者が、エコノミーがエコノミストによって壊されていく現状を座視できずに著した渾身の一冊。著者は説く。「多くの読者に、言論における責任に関心を払ってほしい」と。

●第1章 アメリカの走狗が吠えた規制緩和 
●第2章 貨幣の暴走、貨幣論の迷走 
●第3章 賃金は苦難の対価ではない 
●第4章 市場活力を衰弱させる市場主義 
●第5章 「危険」という危険な思想 
●第6章 消費者主権をかざす「恐るべき子供たち」 
●第7章 公共事業こそ国民活力の支柱 
●第8章 国民経済の聖域――あるいは「国益の八柱」 
●第9章 「ケインズ殺し」の報い 
●第10章 「規模の経済」の前に瓦解する市場の経済 
●第11章 「自由・民主」でひび割れる国際経済 
●第12章 セーフティネット論の危うさ 
●第13章 公的活動企画による地域活性化 
●第14章 危機としての文明

内容説明

「小さな政府」「市場原理主義」では経済は再生しない。無責任な幻想をふりまいてきた徒輩の野蛮な思考を撃つ。

目次

アメリカの走狗が吠えた規制緩和
貨幣の暴走、貨幣論の迷走
賃金は苦痛の対価ではない
市場活力を衰弱させる市場主義
「危険」という危険な思想
消費者主権をかざす「恐るべき子供たち」
公共事業こそ国民活力の支柱
国民経済の聖域―あるいは「国益の八柱」
「ケインズ殺し」の報い
「規模の経済」の前に瓦解する市場の経済
「自由・民主」でひび割れる国際経済
セーフティネット論の危うさ
公的活動企画による地域活性化
危機としての文明

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939(昭和14)年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授を経て、秀明大学教授。月刊言論誌『発言者』主幹。『経済倫理学序説』(中央公論社)で吉野作造賞、『生まじめな戯れ』(筑摩書房)でサントリー学芸賞、これまでの著作・言論活動に対して第8回正論大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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