出版社内容情報
禅、仏教、武士道……。世界のエリートも注目している「日本思想」を、グローバル時代を生き抜くための独自の思考ツールとして伝授する。
【著者紹介】
哲学者
内容説明
ジョブズ、グーグル、フェイスブックも活用した最強の思考ツール。日本哲学こそがグローバル時代を勝ち抜くための武器となる。ビジネスパーソン必読の教養書!
目次
第1章 日本哲学の歴史―時間の流れの中で整理せよ(神道;仏教 ほか)
第2章 日本哲学の思考法―ユニークに考えよ(なる;従う ほか)
第3章 日本哲学の名著―古典を語れるようになれ(『古事記』;『日本書紀』 ほか)
第4章 日本哲学の必須人物―生き様を手本にせよ(聖徳太子;空海 ほか)
第5章 日本哲学の必須用語―言葉を思考のツールにせよ(本地垂迹(神道)
絶対他力(親鸞) ほか)
著者等紹介
小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部准教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学・政治哲学。最近は主に海外で日本哲学の研究発表を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
39
日本哲学というより日本思想の紹介本です。神道や仏教、禅などから日本人の思考法を考える。「する」よりも「自然になる」をよしとする。水に流して清める=リセットする。うつろうことは創造性を生みだす‥といった特徴を紹介する第2章が最も面白い。2016/05/08
ミッキー・ダック
24
著者によれば、世界のエリートたちにとって日本の強さや魅力の根底にある日本独自の思考法=日本哲学が重要な教養となっているという。本書は日本哲学のエッセンスを、歴史・思考法・名著・必須人物・必須用語に分けてまとめた入門書。神道・仏教から現代思想まで、聖徳太子から吉本隆明までと実に幅広く取り上げており、今まで断片的にしか知らなかった思想や人物の位置づけがよく分かった。特に思考法については「なる/従う/結ぶ/無になる/清める等、20項目に整理されており理解しやすい。やや安直だが、後は自分で原典に当たる他ない。 2016/03/20
Kei
17
「高く直き心」、つまり天地自然のままの素朴な心情を見だしました。この高く直き心で歌を詠むことを、男性的でおおらかな「ますらをぶり」と表現したのです(34頁)。大和心とは、偽りのない対象に共感する心であって、「真心」とも呼ばれます。「もののあはれ」とは、『源氏物語』に見られるような、あるものに直面した際生じる人間の純粋な感情をいいます(35頁)。一般に啓蒙思想とは、合理的・批判的精神によって、人間生活の進歩・改善を呼びかける思想だということができます(40頁)。仏教では、目の前にあるこの現象の世界こそが物事2016/09/29
オザマチ
8
網羅的な内容で、興味が出た部分を自分で深堀する必要がある。2017/07/10
tkokon
7
【基本リスト】「日本人の思想・発想・メンタリティを理解するには、ここが基本ですよ。海外の人に説明するとしたら、この辺が基本ですよ。」を網羅した一冊。「網羅」という名前の通り、人・書籍・コンセプトを羅列した一冊。「で、結局なんなの?」は自分で考えるしかない。(それぞれ何十個・人・冊出てくる。)これなら日本史の教科書を読んだ方がよいかなぁな一冊でした。基本リストとしては役に立ちそう。(Kindle)2017/01/09
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