PHPエル新書
緑の指―ガーデニングの愉しみ

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569620442
  • NDC分類 620.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

自然が教えてくれた人生を生きる意味と価値。

三浦半島の西海岸の海辺で、畑を耕やす日々を始めた著者。自然と触れることを通して、人生という試練や生きる意味を問いかける。

植物を育てる才能のことを、「緑の指(グリーン・フィンガーズ)」という。東京の喧騒から離れ、海と風の音に包まれて過ごす時間がほしいと、三浦半島の海辺に別荘を構えた著者。眼病で視力を失いかけたことを機に、その広大な土地に木を植え、花を育て、畑をする日々。日当たり悪く肥料もやらないような軒下に、艶やかな花を咲かせるジャーマン・アイリス。顔色で状態を表わす酔芙蓉。雄大な命と夢を伸ばす木、バオバブ……。

▼ガーデニングブームにより、「植物とともに暮らす」ことを夢見て園芸を始める人も増え、植物との関わりも身近なものとなってきた。しかし、気温や天候の変化に左右される植物を立派に育てるためには、計り知れないほどの根気と体力が必要である。「植物との共存」は、非常に奥が深い。

▼本書では、そんな植物の寛大さ、自由さ、命の仕組みに触れることで、人間の弱さや傲慢さ、生きることの意味を問いかける。

●海の見える庭で 
●異郷に咲く 
●早春の青茎考 
●バオバブ讚 
●その花の名前 
●愛と許しの風景 
●寛大さについて 
●オアシスの家族 
●夕暮れまでの花 ほか

内容説明

植物を育てる才能のことを、英語で「緑の指(グリーン・フィンガーズ)」と言う。三浦半島の西海岸の海辺で、畑をする日々を始めた著者。トマト、エンドウ、そしてアフリカの木、バオバブ。自然と触れることを通して、人生という試練、人間として生きる意味を問いかける。

目次

海の見える庭で
異郷に咲く
早春の青茎考
バオバブ讚
その花の名前
愛と許しの風景
寛大さについて
オアシスの家族
夕暮れまでの花
土蜂の巣〔ほか〕

著者等紹介

曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。聖心女子大学英文科卒業。53年作家の三浦朱門氏と結婚し、翌年「遠来の客たち」が芥川賞候補となり文壇デビュー。以来、人間の罪と欲望、信仰、家族、老い、教育など幅広い分野で小説やエッセイを発表。その一方で、各種審議会委員や「日本財団」会長として精力的な社会活動を展開している。79年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。その他数々の賞を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュースの素

7
15年前の本。曽野綾子は外国にも多く出掛けているので、植物に関しても多彩な話を載せている。アフリカで盛大な野焼きのあと、地面にいきなり咲く黄色の花の不思議を書いているが、何だろう。茎も葉もなく花がラフレシアのように咲くそうだ。三浦半島の別宅での植物との取り組み半島面白い。仕事が優先でどうしてもダメにする花々があるというが、当たり前だ。花は待ってはくれない。2017/07/08

Mimi Ichinohe

0
最近、園芸の面白さに目覚めて(実際には育てられないので本の中だけ)、読んだ本。著者が三浦半島の別荘の畑や都会の家で育てた植物の話をまとめたもの。いろんな植物にエピソードがある。一貫しているのが、植物には頑固にその種のペースがあり、人間ごときには左右できないのであるという大きな生命礼讃の姿勢でした。緑の指というタイトルは、英語で植物を育てる才能のことをグリーン・フィンガーズというところからつけたそうです。2013/11/11

あさひ

0
いろいろな植物が出てくる本だけど、庭いじりへの姿勢は筆者の人生への姿勢に直結している。スケールが大きくて思いきりが良くて、そして適当なところが楽しい。あとイスラエルの花園は見てみたい。2011/04/06

kei

0
☆☆☆☆2010/10/30

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