出版社内容情報
自然が教えてくれた人生を生きる意味と価値。
三浦半島の西海岸の海辺で、畑を耕やす日々を始めた著者。自然と触れることを通して、人生という試練や生きる意味を問いかける。
植物を育てる才能のことを、「緑の指(グリーン・フィンガーズ)」という。東京の喧騒から離れ、海と風の音に包まれて過ごす時間がほしいと、三浦半島の海辺に別荘を構えた著者。眼病で視力を失いかけたことを機に、その広大な土地に木を植え、花を育て、畑をする日々。日当たり悪く肥料もやらないような軒下に、艶やかな花を咲かせるジャーマン・アイリス。顔色で状態を表わす酔芙蓉。雄大な命と夢を伸ばす木、バオバブ……。
▼ガーデニングブームにより、「植物とともに暮らす」ことを夢見て園芸を始める人も増え、植物との関わりも身近なものとなってきた。しかし、気温や天候の変化に左右される植物を立派に育てるためには、計り知れないほどの根気と体力が必要である。「植物との共存」は、非常に奥が深い。
▼本書では、そんな植物の寛大さ、自由さ、命の仕組みに触れることで、人間の弱さや傲慢さ、生きることの意味を問いかける。
●海の見える庭で
●異郷に咲く
●早春の青茎考
●バオバブ讚
●その花の名前
●愛と許しの風景
●寛大さについて
●オアシスの家族
●夕暮れまでの花 ほか
内容説明
植物を育てる才能のことを、英語で「緑の指(グリーン・フィンガーズ)」と言う。三浦半島の西海岸の海辺で、畑をする日々を始めた著者。トマト、エンドウ、そしてアフリカの木、バオバブ。自然と触れることを通して、人生という試練、人間として生きる意味を問いかける。
目次
海の見える庭で
異郷に咲く
早春の青茎考
バオバブ讚
その花の名前
愛と許しの風景
寛大さについて
オアシスの家族
夕暮れまでの花
土蜂の巣〔ほか〕
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。聖心女子大学英文科卒業。53年作家の三浦朱門氏と結婚し、翌年「遠来の客たち」が芥川賞候補となり文壇デビュー。以来、人間の罪と欲望、信仰、家族、老い、教育など幅広い分野で小説やエッセイを発表。その一方で、各種審議会委員や「日本財団」会長として精力的な社会活動を展開している。79年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。その他数々の賞を受ける
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感想・レビュー
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