出版社内容情報
自己決定主義というエゴイズムの本質を検証。
「自己決定主義」という価値観が今や若者たちの規範となっている。青少年研究の第一人者が、日欧米韓の国際比較をしながら検証する。
「自分で決めたことだから……」「自分の考えに従う……」。自己決定主義という価値観が今や若者たちの規範になりつつある。ときにそれは、法律や道徳を無視した、ワガママぶりを発揮する。一方で、国に貢献し、介護やボランティアに関わろうとする、まじめな若者層も確実に増えてきた。日本の若者たちは一体どこへ向かうのか。
▼本書は、90年代の「ガングロ」「援助交際」「フリーター」現象から、新たな方向軸を示し始めた若者文化を検証。
▼2001年に調査された「日韓米仏の四カ国の若者研究」によると、日本の若者たちの「自己決定主義」は顕著であるという。その内容は、結婚、純潔、家事などの分野では、伝統的な価値観を否定する一方、「自分の国に貢献したい」「親の面倒をみる」といった意識は高いことがわかった。いわば、新しいタイプの「まじめ主義」が広がっていることがわかったのである。若者研究の第一人者が独自のデータをもとに論考する。
●序章 新エゴイズムの誕生
●第1章 自己決定はどこまで認められているのか
●第2章 自己決定をめぐる国際比較
●第3章 日本の若者文化論の変遷
●第4章 非社会的行為をめぐって
●第5章 若者たちはどこへゆくのか?
内容説明
「自分で決めたことだから…」「自分の考えに従う…」。自己決定主義という価値観が、今や若者たちの規範になりつつある。ときにそれは、法律や道徳を無視した「ワガママぶり」を発揮する。一方で、国に貢献し、介護やボランティアに関わろうとする若者層も確実に増えてきた。日本の若者たちは、一体どこへ向かうのか?本書は、九〇年代の「ガングロ」「援助交際」「フリーター」現象から、新たな方向軸を示し始めた若者文化を検証。最新の国際比較調査をはじめ、独自のデータを分析しながら論考する。
目次
序章 新エゴイズムの誕生
第1章 自己決定はどこまで認められるのか
第2章 自己決定をめぐる国際比較
第3章 日本の若者文化論の変遷
第4章 非社会的行為をめぐって
第5章 若者たちはどこへゆくのか?
著者等紹介
千石保[センゴクタモツ]
(財)日本青少年研究所所長。弁護士。1928年富山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京地検検事、総理府(当時)青少年対策本部参事官などを経て、75年財団法人・日本青少年研究所設立。総理府時代に手がけた「世界青年意識調査」は各界に反響を呼び、日本の青少年研究の第一人者として知られる
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