内容説明
家族幻想をどう生きるか。現代は、「家族」という領域が独自なものとして存在し、「家族という自意識」が大きくなった時代。家族形態が多様化する変動期のいま、そのありかたの可能性を探る。
目次
1 家族という日常生活―人格崇拝社会の社会病理
2 家族という社会的現実(家族という焦点;家族という関係の成立;家族らしさの共同構築;役割変容の時代の家族関係;家族という無意識―依存と自立の連鎖のなかで ほか)
3 欲望社会における人間関係の病理(セラピーの文化と自己への関心;ナルシシズムの文化と自己聖化の儀式;ヴァルネラブル(弱い)でメランコリックな聖なる個人
生活の仕方としてのアディクション
関係への耽溺と共依存―ロマンティック・ラブ ほか)