出版社内容情報
日本人の知恵と思想の源流が理解できる好著。
和を以って貴しとなす」「和魂洋才」「バスに乗りおくれるな」等、日本史の源流にある言葉の語源とは。谷沢史観のエッセンスが語った書。
日本の政治や社会構造、日本人の精神性とは、そもそもどのような流れを汲むものなのか。 「十七条の憲法」以来、数多くの制度や思想が浸潤し、この国を導いてきた。その中より、これぞ日本人、と思われる名句名辞百篇を選び、解釈と鑑賞を試みたのが本書である。
▼「和なるを以て貴し」「日出ズル処ノ天子」から「御成敗式目」「楽市楽座」「下剋上」、さらには「天下の町人」「富国強兵」「和魂洋才」「今日は帝劇」「バスに乗り遅れるな」等々。日本史上の制度からスローガンまで、そのフレーズがいつ頃から使われ始めたのか、出典にもあたり、谷沢流の人間観、歴史観の精髄を伝える。そこから、日本という国の独自性が見えてくるのである。
▼すなわち、万世一系の連続性、独立を失って他に屈したことがない歴史、倒した徳川政権の負債を明治政府は全額皆済した事実、新政権樹立のため明治政府はどこからも借金しなかった、等々。歴史の味わいが深まる書である。
●第1章 日本史の原点
●第2章 武士の台頭から町人文化へ
●第3章 幕末から明治の動乱、変革
●第4章 近代化への憧憬と挫折
●第5章 戦後日本の空気
内容説明
日本の政治や社会構造、日本人の精神性とは、そもそもどのような流れを汲むものなのか?「十七条の憲法」以来、数多くの制度や思想が浸潤し、この国を導いてきた。その中より、これぞ日本、と思われる名句名辞百篇を選び、解釈と鑑賞を試みる。
目次
第1章 日本史の原点―古代、飛鳥、奈良、平安時代
第2章 武士の台頭から町人文化へ―鎌倉、室町、戦国、江戸時代
第3章 幕末から明治の動乱、変革―幕末、明治維新
第4章 近代化への憧憬と挫折―明治後期、大正、昭和前期
第5章 戦後日本の空気―昭和後期、平成
著者等紹介
谷沢永一[タニザワエイイチ]
関西大学名誉教授。文学博士。昭和4年大阪市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。関西大学文学部教授を経て、平成3年退職。サントリー学芸賞。大阪市民表彰文化功労。大阪文化賞。専攻は日本近代文学、書誌学。評論家としても多方面で活躍
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