出版社内容情報
ブッシュ政権の21世紀戦略と日本の行方。
ブッシュ政権が描くアメリカの21世紀ビジョンとは何か。日本をどうするつもりか。ITとバイオで世界を従える超大国の知られざる思惑を活写する。
今、日本ではアメリカが孤立主義になっているという論調が強い。しかし筆者の見方は全く異なる。アメリカが孤立しているのではなく、そのあまりに高まった科学技術力と軍事力によって世界の中での一人勝ち状態になったというのである。
▼IT技術、そしてそれを活用した生産性の向上やバイオ技術の発展などがアメリカ経済の新しい形を作っている。現在の景気悪化も現地ではバブルの崩壊というムードすらない。もはやかつての競争相手アメリカは日本の手の届かないところに行ってしまったのだ。
▼逆に、むしろ世界の大変化に気づかない日本こそが大きな問題だと著者はいう。日本経済は依然として世界最大クラスだが、その体質はもはや一世代古いものでしかない。このままでは円も通貨としての力を失い、弱肉強食の世界の中で破滅の淵に立つことになるというのだ。
▼ブッシュ政権の要人の肉声も満載し、変化した世界に対する日本人の覚悟を問う警告の書である。
●第1章 世界をジャングルにしたアメリカ
●第2章 アメリカは次なる闘いを始めている
●第3章 アメリカ経済は最新鋭の航空母艦だ
●第4章 ブッシュ政権とは一体何か?
●第5章 ドルを強くしたい
●第6章 中国をどう屈服させるか
●第7章 憲法第九条が日本経済の足を引っ張る
内容説明
ドルによる完璧な世界支配、次々生みだされる超先端技術―。かつての競争相手はもはや手が届かなくなった!ブッシュ政権の要人の肉声が満載された21世紀の世界情勢論。
目次
第1章 世界をジャングルにしたアメリカ
第2章 アメリカは次なる闘いを始めている
第3章 アメリカ経済は最新鋭の航空母艦だ
第4章 ブッシュ政権とは一体何か?
第5章 ドルを強くしたい
第6章 中国をどう屈服させるか
第7章 憲法第九条が日本経済の足を引っ張る
著者等紹介
日高義樹[ヒダカヨシキ]
ジャーナリスト。1935年名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。1959年NHKに入局。1970年ワシントン特派員をかわきりに、ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を歴任。その後NHKエンタープライズ・アメリカ代表を経て、理事待遇アメリカ総局長。審議委員を最後に1992年退職。その後、ハーバード大学タウブマン・センター諮問委員、ハドソン研究所首席研究員として、日米関係の将来に関する調査・研究の責任者をつとめる。また現在、全米商工会議所の会長首席顧問をつとめている
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