出版社内容情報
南の島のオーナーの10年間の島づくりの記録。
セブ島沖の小島のオーナーになって10年。悪戦苦闘しながら創りあげてきたカオハガン島の「国づくり」の過程を美しい写真とともに紹介する。
カオハガン島はフィリピンのセブ島沖に浮かぶ周囲2kmの小島だ。1987年、何かの「縁」があって、崎山氏は当時売りに出ていたカオハガン島を、何の躊躇もなく、何の目的もなく手に入れてしまった。本書は崎山氏の十年にわたる「国づくり」の記録を文章と写真でまとめたものである。
▼電気も水道もない一見不便な暮らし。不十分な医療体制と教育。わたしたちに当たり前のものは何ひとつない。なのに島民たちの幸せそうな顔はどうだろう! 崎山氏は“何もなくて豊かな”島の現状を守り、その一方で近代的な豊かさを少しずつ取り入れていこうとする。その苦労を語りつつ、人間が人間らしく、ほんとうの豊かさを手に入れるためにはどうすればいいのかを自問し、われわれに問いかける。約400人の島民とともに創っていく小さな国のようなカオハガン島。その十年のプロセスがしっとりとした文章と美しいカラー写真できめこまかに描写されている。
●第1章 南の海洋に輝く一粒の真珠、カオハガン島
●第2章 何もなくて豊かな暮らし
●第3章 これからのカオハガン
内容説明
セブ島沖の小島に居をかまえた著者の10年にわたる“国づくり”の記録。
目次
Prologue 悠久の「地球時間」の創った環礁は、美の極限なのだ
第1章 南の海洋に輝く一粒の真珠、カオハガン島(うつくしい出会いだった;ココ椰子、タリサイ、イエローベル。緑濃い島;枯れ草色の屋根、木彫りの鳥が東西を睨む ほか)
第2章 何もなくて豊かな暮らし(「何もなくて豊かな」うつくしさを大切にしたい;子どもたちは将来の夢;犬の社会に住む犬たち ほか)
第3章 これからのカオハガン(理想の暮らしの場「カサ・ハバガット」;「カオハガン塾」を始める;生き方を世界に発信する場 ほか)
Epilogue 自分の国を創ってみませんか
著者等紹介
崎山克彦[サキヤマカツヒコ]
1935年、福岡県生まれ、東京育ち。慶応義塾大学法学部を卒業後、59年、講談社に入社。65年、講談社インターナショナル社に移り、84~88年取締役。88~91年、マグロウヒル出版社社長を務める。87年、セブ島沖の小島カオハガン島と運命的な出会いを果たす。91年、30年間のサラリーマン生活を切り上げ、以来、この「何もなくて豊かな島」に居をかまえ、約400人の島民とともに「国づくり」に取り組む。現在、NGO「南の島から」代表。島では、現地スタイルの心地よい宿泊施設を運営している
熊切圭介[クマキリケイスケ]
1934年、東京生まれ。58年、日本大学芸術学部写真学科卒。フリーの写真家として、主にジャーナリズムの分野で写真活動を行う。社団法人日本写真家協会副会長、日本大学芸術学部写真学科講師、全日本写真連盟理事、六の会同人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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