出版社内容情報
何がそれぞれ問題で、どう考えるべきなのか。
「教育改革」と叫ばれて久しいが、何をどう変えればよいのか。現下の教育問題を10大論点に分け、10人の識者が独自の分析・提言を行う。
▼学力低下だけでなく、学級崩壊、不登校、道徳心の低下等々、教育問題は山積しているが、「専門家」による分析や政策は、現実からかけ離れている。それどころか、事態を却って深刻化させているのではないか。彼らは自分たちのしていることが絶対に正しいと思い込んでいるのではないか。そのような精神状態が瀰漫していることこそが、現代の危機の本質ではないのか――。
▼本書では、精神科医の土居健郎を編者として、小浜逸郎、榊原英資、西部邁、福島章、加地伸行など十人の論客が、「専門家」とは一線を画したタブーなき教育改革論を展開する。
●学級崩壊
●少年犯罪
●不登校、ひきこもり
●文部科学行政
●学力低下
●大学再建
●教師改革
●偏向教育
●宗教教育
●道徳教育
目次
学級崩壊―「一律平等」「お子様」主義を超えよ
少年犯罪―子供たちはほんとうに凶悪化しているか
不登校、ひきこもり―ただ「癒す」より「鍛える」ことも
文部科学行政―“社会主義行政”を全面的に見直すとき
学力低下―「アメとムチ」「詰め込み」「競争原理」を肯定すべし
大学再建―問題は学生よりも教授の質の低下
教師改革―学校の共同性を新たに創造する四つの視点
偏向教育―「教職員組合」という妖怪が徘徊している
宗教教育―哲学と宗教とを教える「人間学」の授業を
道徳教育―価値における平衡感覚をいかに学ぶか
著者等紹介
土居健郎[ドイタケオ]
1920年東京生まれ。1942年東京大学医学部卒業。米国メニンガー精神医学校、サンフランシスコ精神分析協会に留学後、聖路加国際病院精神科医長。その間、米国国立精神衛生研究所に招聘される。その後、東京大学医学部教授、国際基督教大学教授、国立精神衛生研究所所長を経て、現在、聖路加国際病院顧問。医学博士
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