出版社内容情報
日本のモノや文化が世界に大きな衝撃を与えていることを、日本人は知らない。本書はこれから世界が日本化、東洋化していく姿を描く。
NHKの大河ドラマでは北条時宗が取り上げられているが、国難という意味では当時の日本もいまの日本も類似している。危機ゆえに、日本人は自らの国についての関心がこれからますます高まっていくだろう。本書は、日本という国と日本人のもつ可能性と力をさまざまなエピソードを紹介しながら実証していく。曰く、「国難を迎えたとき、突然生まれ変わる底力を日本はもっている」。また、著者は以前の著作で「二十一世紀は世界が日本化する」と主張しているが、本作では「百年、千年のきざみで歴史をふりかえってみれば」、世界は日本化するだけでなく、東洋思想が主流になっていくとも説いている。著者は、ソフト化経済センター理事長や東京財団会長などを務める。歯に衣着せぬ評論で人気が高く、著作も数多い。本書は日本を愛する人たちだけでなく、長引く不況の中で自信を失っている多くの日本人にぜひ読んでもらいたい一冊である。
●第1章 なぜ人は「自分の国」を意識するのか
●第2章 国難を切り抜ける気概のある国
●第3章 世界が東洋化しはじめた
●第4章 世界を先取りしている日本
内容説明
日本の未来はそんなに暗いのか!?私達は、自分自身の持てる力と可能性を明らかに見誤っている。21世紀、日本は必ず再び離陸する。
目次
第1章 なぜ人は「自分の国」を意識するのか(「この国」を思うのは外国と衝突したとき;「国益」から「国家の威信」へ ほか)
第2章 国難を切り抜ける気概のある国(世界に類を見ない均質国家;言葉に表れる思想の深さと浅さ ほか)
第3章 世界が東洋化しはじめた(日本人は油断している;日本の国家力はどこにあるか ほか)
第4章 世界を先取りしている日本(真のソフト化がはじまる;明るくたくましい日本のシルバー世代 ほか)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
昭和5年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。昭和35~38年経済企画庁総合開発局出向。昭和50年業務開発第一部長、昭和58年取締役を経て、現在、(社)ソフト化経済センター理事長、多摩大学大学院研究科長、東京財団会長。著書に『日本経済新聞の読み方』(ごま書房)、『個性を以て貴しとす』(プレジデント社)、『悪魔の予言』(講談社)、『日本の寿命』『人事破壊』(以上、PHP研究所)など多数がある
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