出版社内容情報
人間とは何なのか、生命とは何なのか、またゲノム・ビジネスはこれからどのように進むのか、などといった点をヒトゲノムから読み解く。
1999年12月、著者らは、「ヒトゲノム計画」の最初の記念すべき成果として、22番染色体のDNA塩基配列を世界で初めて報告した。それ以降というもの、ヒトゲノムについての報道が次々となされてきた。
▼本書は、21番染色体、22番染色体を解読した、日本のトップランナーが、最新の研究成果に基づき、イラストや写真なども交えてまとめたものである。内容は、「原始の生命」「宇宙の生命」に始まり、「キリスト教の生命観」「生命科学の100年」「才能は遺伝するか」「ヒトゲノムの特許戦争」「絶滅した恐竜の再生」など、ヒトゲノムを軸としつつも「生命とは何か」について広く、深く考えることができるように構成されている。
▼本書全体に、「ヒトゲノム解読の本質は、僕ら人間の命の設計図の謎解きという崇高な知的好奇心のテーマである」とする著者の思いがひしひしと伝わってくる。
▼ヒトゲノムの真髄がつかめる本。
●第1章 生命のはじまりと進化
●第2章 生命観の歴史と進化論
●第3章 細胞、DNA、遺伝子の世界
●第4章 二種らせん構造と分子生物学
●第5章 生殖の基本としくみ
●第6章 ヒトゲノム解読のインパクト
●第7章 身近な遺伝子
●第8章 遺伝病と遺伝子治療
●第9章 ゲノム・ビジネス
●第10章 遺伝子操作と再生技術
●第11章 ヒトの進化と恐竜復活
内容説明
21番染色体、22番染色体を解読した第一人者が説くヒトの命のしくみ。
目次
生命のはじまりと進化
生命観の歴史と進化論
細胞、DNA、遺伝子の世界
二重らせん構造と分子生物学
生殖の基本としくみ
ヒトゲノム解読のインパクト
身近な遺伝学
遺伝病と遺伝子治療
ゲノム・ビジネス
遺伝子操作と再生技術
ヒトの進化と恐竜復活
著者等紹介
清水信義[シミズノブヨシ]
1941年生まれ。名古屋大学理学部化学科卒業、同大学院理学研究科博士課程満了。名古屋大学分子生物学教室助手、カリフォルニア大学UCSD生物学科研究員、エール大学生物学科研究員、アリゾナ大学分子細胞生物学科助教授を経て、80年アリゾナ大学分子生物学科教授・遺伝学癌生物学科教授を併任。83年より慶応義塾大学医学部教授。94年よりアリゾナ大学客員教授、96年より中国医科大学名誉教授も兼任。2000年より慶応義塾大学K2タウンキャンパス・ライフサイエンスセンター長。専門は分子生物学、ゲノム科学、遺伝子医学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- マスター国際政治学
-
- 電子書籍
- 歴史が教えるマネーの理論