内容説明
パワーの蓄積と巧みな外交によって、一時期には世界に冠たる地位を築いたイギリス。ウィーン体制から、パクス・ブリタニカ、ヴェルサイユ体制、ワシントン体制、冷戦体制に至る国際体制の歴史的発展に留意しつつ、イギリス外交の特質を描写する。
目次
序章 歴史としてのイギリス外交―国際体制の視座から
第1章 イギリス外交の源流と伝統―ナポレオン戦争からウィーン体制期まで
第2章 パクス・ブリタニカから世界戦争へ―転換期のイギリス外交
第3章 世界大戦の時代―1914~40年
第4章 両超大国の狭間で―1940~56年
第5章 苦悩するイギリス外交―1957~79年
第6章 「鉄の女」の外交政策―1979~90年
第7章 欧州統合の深化を前に―冷戦後の時代1990年代
第8章 混迷のなかの出発―21世紀のイギリス外交
著者等紹介
佐々木雄太[ササキユウタ]
1943年、函館市に生まれる。1966年、京都大学法学部卒業。1969年、京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程中退。愛知県立大学学長、名古屋大学名誉教授、法学博士
木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年、岡山市に生まれる。1970年、東京大学教養学部卒業。1972年、東京大学大学院社会学研究科国際関係論専門課程博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授(国際関係史、イギリス現代史)
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感想・レビュー
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Saiid al-Halawi
5
小ピット以降を扱った通史。現代多め。パムとイーデンを目当てに読み進めてたけど、ベヴィンがすごい。全体としては、お嬢時代のチートじみた国家的威信が尽きた後もそれにすがろうとしてきた様が伺える。2012/11/24
ワッキー提督
1
楽に読める通史的な一冊。2016/04/11
とも
1
とてもおもしろいし、わかりやすい。2009/10/29
denken
1
刻々と世界が動く中で,孤立したり包囲したり孤立したりしながら奮闘するイギリス外交を簡潔明瞭に述べてゆく。あっさり記述なので,重要事項をよく記憶に留めないまま読み進むと,後で内容が思い返せなくなる。よく洗練された本。2009/08/04
tabasco
1
イギリス外交の通史。一度手に取って読むのを御勧めします2009/04/09