男冥利

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569614533
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

この人生は幸せであった、感謝すべきものであったと語る15人の男達についての評伝。岩崎弥太郎ほか、人生の心得を知った男たちの生涯。

二十一世紀を目前にして、私達日本人は世界的な政治経済の激しい変化を肌で感じている。特に実業の世界で生きるビジネスマンにとっては、こうしたことが、大袈裟でなく自らの存在や家族の死活問題として認識され始めている。本書は、不安を抱える多くの現代ビジネスマンに“人生”とは何であるのかを、改めて見つめ直す恰好のヒントを提供している。本書に登場する岩崎弥太郎や渋澤栄一、小林一三など激動の時代を生き抜いた十五人の男達は、いわゆる偉人達であるが、少なくとも、人生の成功が一から十まで自らの力に拠ると自認するその種の自信家達ではない。達意の文章で語られた彼らの人生の断面は、家族、友人、先輩・後輩、後援者といった人間関係の妙から、人生における“運”とは何か、までを見事に指し示している。まさに、人生についての重大な心得をさりげなく教えてくれる。

●岩崎弥太郎 
●広瀬武夫 
●岡倉天心 
●原 敬 
●滝田樗陰 
●渋澤栄一 
●関 一 
●菊池 寛 
●小林一三 
●谷崎潤一郎 
●正力松太郎 
●藤原義江 
●西堀栄三郎 
●栃錦清隆 
●松下幸之助

内容説明

男として生れてきたからには、こんな人生を送ってみたい。―著者渾身の書き下ろし。

目次

岩崎弥太郎―稀な強運と時代の力に押し上げられた三菱の創始者
広瀬武夫―異国の女性たちから愛された海軍の勇士
岡倉天心―美術界の統領として君臨、失脚後も多くの支持者に恵まれた逸材
原敬―わが国初の政党内閣を組閣した宰相
滝田樗陰―大型新人を続々発掘、人力車に乗った『中央公論』の名編集者
渋沢栄一―株式会社の有効性を提唱、五百余の会社を設立した稀代の実業王
関一―学究としての見識を現実に生かし、市民に敬愛された大阪市長
菊池寛―優れた作家であり、『文芸春秋』も創刊した企画の天才
小林一三―独創的な発想で事業を展開、「今太閤」と呼ばれた実業家
谷崎潤一郎―芸術の極致を究め、すばらしい妻に恵まれた小説家
正力松太郎―『読売新聞』を二十八倍に伸ばし、野球と拳闘を育成した男
藤原義江―才色兼備の妻に恵まれた“われらのテナー”
西堀栄三郎―自らの研究に生涯没頭した愛すべき野人
栃錦清隆―七十種以上の技を持ち土俵を廻ること七回、小兵の名横綱
松下幸之助―実業家であり論客でもある世界的な有名人