出版社内容情報
「iモード」に代表されるモバイル・インターネット技術は、日本がアメリカからITの覇権を奪取するための重要な技術である。その可能性と課題を明らかにする。 NTTドコモが「iモード」サービスを開始したのは1999年2月。それから1年あまりで600万人を超える人たちをネットワークしてしまった。その特徴は、女子高生・女子大生を中心にボトムアップで広がっていったことと、それがインターネットであるという認識がないまま普及したことだ。これはアメリカが「情報スーパーハイウエー構想」などをトップダウンで推進し、IT革命をリードしてきたのとは対照的である。▼「iモード」は「モバイル・インターネット」の一方式だが、世界の最先端を行く技術であり、全世界でモバイル・インターネットは普及しようとしている。インターネット=パソコンの時代は終わろうとしているのだ。そこで、日本の「iモード」は世界標準となりえるのか。また、モバイル・インターネットを通じて、日本は世界にどのような未来を提案でき、いかなるビジネスチャンスがあるのか……。日本型IT革命のすがたがわかる一冊。
内容説明
本書は「iモード」を事例に、モバイル革命の現状、課題、展望などを、日本国内および欧米での現地調査・分析をもとに解説している。とりわけ、大手企業の経営戦略、技術開発、グローバルな合従連衡、激化するコンテンツ競争、世界標準化、ユーザーの関心などをわかりやすく整理した。
目次
第1章 「iモード」のすごい正体
第2章 モバイル・インターネット時代の到来
第3章 多様化するコンテンツ・ビジネス
第4章 モバイル大競争時代の趨勢
第5章 グローバル・スタンダードへの挑戦