出版社内容情報
陸軍大将・児玉源太郎の情報参謀として活躍した明石元二郎。ヨーロッパを拠点にロシアを攪乱し、日本を勝利に導いた男の智謀とは。 1904年、日本はついに兵力、物資、すべてにおいて日本を圧倒的に上回るロシアに戦いを挑んだ。そしてこの日本を勝利に導くため、参謀本部はひとりの情報参謀を送りこんだのである。▼「血の日曜日」事件、内務大臣プレーブ暗殺事件、シベリア鉄道の爆発工作、戦艦ポチョムキンの反抗、そしてヨーロッパ中の反ロシア組織の糾合……。次々と謀略をめぐらし、背後からロシアを攪乱する明石元二郎。のちに参謀次長・長岡外史をして「明石の活躍は戦場における一個師団に匹敵する」と言わしめた。国家の命運をかけて、全ヨーロッパを舞台に暗躍し、情報戦を制したこの男の智謀とはいかなるものだったのか。▼卓越した語学力と巧みな人心掌握術で革命家??レーニン、シリヤクスたちを縦横に操り、ロシアを攪乱した鬼才・明石元二郎がヨーロッパの水面下で繰り広げた「歴史には描かれない、もうひとつの日露戦争」の全貌を明らかにする力作伝記小説である。 ●序章 秘密会談 ●第1章 天衣無縫 ●第2章 粗野純食 ●第3章 磊落不羈 ●第4章 円転滑脱 ●第5章 大胆緻密 ●第6章 権謀術数 ●第7章 駘蕩激烈 ●第8章 剛毅朴訥 ●第9章 至誠如神 ●第10章 君子豹変
内容説明
兵力、物資…すべてにおいて日本を圧倒的に上回るロシアに戦いを挑む日本。日本を勝利に導くため、参謀本部はひとりの情報参謀を送りこんだ。「血の日曜日」事件、セルゲイ公暗殺、戦艦ポチョムキンの反乱…。次々と謀略をめぐらし、背後からロシアを攪乱する明石元二郎。のちに参謀次長・長岡外史をして「明石の活躍は戦場における一個師団に匹敵する」と言わしめた。国家の命運を賭けて、全欧州を舞台に暗躍した男の知謀。卓越した語学力と巧みな人心掌握術でレーニン、シリヤクスたちを操り、ロシアを背後から攪乱した鬼才・明石元二郎。全欧州を舞台に水面下で繰り広げられた情報戦の全貌とは。