出版社内容情報
専業主婦の妻が京都への単身赴任という形で仕事に復帰。それを契機に、家族がそれぞれの事情に心揺れながら幸せを手さぐりする……。 『飛び出せ青春』でデビュー。その後、『俺たちの旅』『男女7人夏物語』『29歳のクリスマス』など大人気ドラマを世に送り出し続けている人気脚本家が新しい家族の肖像を小説で描き出す。▼東京から京都への単身赴任で仕事に復帰する妻。息子の受験、父親のリストラ……と、それぞれに課題を抱えた家族。妻の単身赴任という突然の事態に、家族はどう接したのだろうか……。▼家族のなかに訪れるひずみと、その再生を描く、感動の長編小説! 特にラストでは、妻の単身赴任を反対していた家族が京都に集まり除夜の鐘を鳴らして再出発を図るが、読者を涙に誘う。▼十代の殺人事件、離婚の増加など家族を抱える闇は依然深いが、本書は家族のあり方を正面から問い、新しい家族のあり方、家族とは何かということを読者に強く語りかけるだろう。▼本書は、父親、母親はもちろん、大学生ぐらいの子供たちにも受け入れられるだろう。この小説で日本の家族が癒され、何かが変わる! ●惑う心 ●父の憂鬱 ●揺れる心 ●艶のある声 ●忘れも物 ●危機 ●妻の後悔 ●友紀 ●家族 ●波瀾 ●徹也 ●握る手
内容説明
「私、波風を立てたいの、この家に」京都への単身赴任で仕事に復帰する妻。受験、リストラ…と、それぞれに課題を抱えた家族。突然の事態に、やがて訪れるひずみと、その再生を描く、京都‐東京、感動の長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしりん
14
若い頃よく読んだ鎌田敏夫さんの未読本を図書館でみつけたので久しぶりに読んでみたけどあんまり心に響かなかった。2024/08/08
風祭
1
面白かった!自分も子供の頃、4人家族で母親が専業主婦だったなど共通点も多く、過去を振り返って共感したり自分だったらどうするかな・・とか色々考えた。家族がどうあるべきかということには、正解も間違いもないから、難しい。2024/10/07
マナ
0
★★★☆☆2017/11/18
イズミ
0
「個性って大事ですかね?」考えさせられた。あまりにも普通の家族が普通に息づまる現代社会を表わしていて面白かった。お父さんである信之の状況がまさに私だったし、お母さんである靖子の考えることも私である。そんな状況にある私が考える現代社会への不安をしっかりと描いていて、結構みんな考えてる事は一緒なのかしら?と思ってしまった。2013/09/21