出版社内容情報
老人、女性、障害者など、「弱者」が「聖化」され、誰もそのことに異議を唱えにくくなっている現代社会。その壁を克服するための真摯な試み。 「弱者にやさしい政治を」「差別のない明るい社会を」といった、だれも異議を唱えることのできない命題やスローガン。しかし、現代社会における「弱者」とは、ほんとうはどういう存在なのだろうか? 多様性をはらんだ一人一人が「弱者」と一括りされることで特権性を帯び、他者とのわだかまりを生んでしまっているのではないだろうか? 本書では、障害者、部落差別、マスコミの表現規制など、日常生活で体験するマイノリティの問題について、私たちが感じる「言いにくさ」や「遠慮」の構造を率直に解きおこしていく。 本書の内容は以下の通り。 ●第1章 「言いにくさ」の由来 ●第2章 「弱者」聖化のからくり ●第3章 「弱者」聖化を超克するには ●第4章 ボクもワタシも「弱者」。 だれもが狙う固有の弱者性を自覚し、人と人との開かれた関係を築くための考え方を具体的な事例の検討を交えて、「実感から立ちのぼる言葉」で問う真摯な論考。 ●第1章 「言いにくさ」の由来 ●第2章 「弱者」聖化のからくり ●第3章 「弱者」聖化を超克するには ●第4章 ボクもワタシも「弱者」
内容説明
「弱者に優しい政治を」「差別のない明るい社会を」といった、だれも異議を唱えることのできないスローガン。しかし、現代社会における「弱者」とは、ほんとうはどういう存在なのだろうか?本書では、障害者、部落差別、マスコミの表現規制など、日常生活で体験するマイノリティの問題について、私たちが感じる「言いにくさ」や「遠慮」の構造を率直に解きおこしていく。だれもが担う固有の弱者性を自覚し、人と人との開かれた関係を築くための考え方を「実感から立ちのぼる言葉」で問う真摯な論考。
目次
第1章 「言いにくさ」の由来(「弱者」というカテゴリー;個別性への鈍感さ ほか)
第2章 「弱者」聖化のからくり(建て前平等主義;部落差別をめぐって)
第3章 「弱者」聖化を超克するには(共同性の相対化;言葉狩りと自主規制問題)
第4章 ボクもワタシも「弱者」(既成概念の見直し;新しい「弱者」問題)
感想・レビュー
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いつでも母さん
GAKU
佐島楓
テツ
きょちょ