地球を聴く―3・11後をめぐる対話

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168537
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0073

内容説明

ニューヨーク、山口、東京―。音楽家と人類学者が地球文明の未来を語り合う。

目次

1 幼年期のとば口で―奇跡に満ち溢れたこの世界
2 フォレスト・シンフォニー―地球が奏でる音楽
ショートトーク(未来派から百年、現代の「無線想像力」;スポーツとからだの生態学)
3 人類文明が次のステージを迎えるために―わくわくした未来を語ろう

著者等紹介

坂本龍一[サカモトリュウイチ]
1952年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏と「YMO」を結成、1983年に散開。出演し音楽を手がけた映画『戦場のメリークリスマス』(1983年)で英国アカデミー賞音楽賞を、『ラストエンペラー』(1987年)でアカデミー賞作曲賞、ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞、グラミー賞映画・テレビ音楽賞を受賞。その他、受賞多数。1999年制作のオペラ『LIFE』以降、環境・平和活動に関わることも多く、森づくりを推進する「more trees」の設立など、活動は多岐にわたる

竹村真一[タケムラシンイチ]
1959年生まれ。京都造形芸術大学教授。東日本大震災復興構想会議検討部会専門委員。地球時代の人間学を提唱、ITを活用したさまざまな社会実験プロジェクトを推進。「触れる地球」(2005年グッドデザイン賞・金賞)や「100万人のキャンドルナイト」、ユビキタス携帯ナビ「どこでも博物館」などをプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本 正行

19
 対話されたお二人とも、社会的に成功され、一般庶民感覚とはズレがある。高度に文化的になられて、しかもそれぞれに立場スタンスが先鋭化してしまっている。国民全体が安定的に進むべきは、そんな秀でた人たちによる理想的な社会では成り立ちえない。風力発電が原子力発電や火力・水力を上回れるのかどうか、それは政治家、官僚、経済界はもちろん全国民的に考えるべきで、全国民もまた、考えはまったくバラバラである。そんななかでも、ひとつの方向性がこの御両所のごとき高度な方では無理、一般からかけ離れてしまった。ニューヨーク住まいでは2023/08/12

Charlie

5
多方面に亘って刺激的に語られた非常に啓発的な本。概ねなるほど!と強く共感する事が多かった。是非多くの人に読んで貰って色々考え、自分なりに最初の一歩となる行動を始めるきっかけにしてほしい。「エネルギー問題の解決は、太陽エネルギー等自然エネルギーへのシフトと共に、僕らのエネルギーリテラシーというか、電力を消費している事へのセンシティビティを喚起するような情報システムを社会に作る事じゃないかと。」2013/11/23

ありんこ

3
竹村真一さんがはじめてだったので、TED×kidsを見ました。「触れる地球」では、地震、台風、鳥の動きなどいろいろなことが分かります。2000年以降に産まれた子どもたちにはこのような考え方や味方が必要なのだなあと思いました。興味深いキーワードがいくつか出てきたので、メモしておきたいです。2014/04/11

壱萬参仟縁

2
非戦の坂本氏は知っていた。竹村氏が、「温暖化によって、氷が溶けて海流が止まると、どんなことになるのか」(162ページ)とある。評者もこの問題意識を共有したい。北極の氷が溶けたら資源争奪戦争が繰り広げれると想定されているからである。海流のベルトコンベアーは熱収支で稼働するわけで、どこへ行っても同じ気候なら対応できない種が殆どなのではないか、と。環境思想家としての坂本氏は、核なき世界を、もっと緑を、とおっしゃっているようだ(282ページ)。広めるべきものは、憎悪ではなく、環境保全と健康維持の平和の安全社会だ。2013/01/23

愛の工場長

1
脱原発は日本だけでは出来ない。東アジア全体での自然エネルギー安全保障ネットワークを構築することで、初めて中国や韓国の原発も北朝鮮問題もソフトランディング出来る。地球のリズムと同期・共振してゆくような新たな文明--予期しうる災害でこれ以上人が死なないような、そしてエネルギー消費のピークシフトも地球の自転に同期して、太陽の恵みを“経度から経度へ”とエレガントにリレーしていけるような、地球人類の新たな段階。歴史を学び、過去を知るのは、未来への想像力をブロードバンド化するため。エントロピー・マネジメント。2023/04/20

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